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日本赤十字社 成田赤十字病院 様

災害時に活躍するガスコージェネレーションシステム

停電の影響を最小限にとどめ、近隣病院からの患者受け入れを可能に

2019年9月に発生した台風15号は千葉県や神奈川県を中心に大きな被害をもたらし、送電塔の倒壊や電柱の損傷によって、停電戸数は93万戸にも及びました。しかも、復旧に時間を要したことから、地域によっては異例ともいえる長期停電となってしまいました。
その台風15号による停電の際、成田赤十字病院では一部スタッフの出勤が困難となったこともあり、診療機能が一時的に低下したものの、停電対応型ガスコージェネレーションシステム(発電出力約1,200KW)が稼働したこともあり、停電の影響は最小限に留まり、予定されていた手術も実施することができました。更に近隣病院とも連携し、人工透析の患者などを受け入れることもできました。

ガスコージェネレーションシステムの電気は手術室にも給電され、停電時でも予定されていた手術を行うことができた

長時間運転が可能なガスコージェネレーションシステムを軸にセキュリティを強化

成田赤十字病院は、地域医療を担う中核病院として、また、災害拠点病院(地域災害医療センター)としていかなる状況下でも診療等を継続しなければなりません。そのためのエネルギーの確保と多重化が従前からの課題となっていました。
都市ガスを燃料とするガスコージェネレーションシステムは、重油や軽油の非常用発電機のように燃料を補給する必要がなく連続運転が可能で、燃料切れの心配もないことから災害時等で威力が発揮されます。
同病院では今後、ガスコージェネレーションシステムを更新することで、エネルギーセキュリティのより一層の強化を図っていく方針とのことです。

成田赤十字病院では600kWの大型ガスコージェネレーションシステムを2台導入
停電時は、自動的に停電対応モードに切り替わり、継続して電気を使用することができた

お客さまの声

宮川 文枝 様
(成田赤十字病院 社会課長)

他病院からの患者受け入れや、DMATの派遣が可能に

ガスコージェネレーションシステムが問題なく稼働したこともあり、当院は停電の影響をあまり受けずにすみました。そのため、近隣の停電被害を受けた病院から人工透析の患者さんを受け入れることができました。また、DMAT(災害派遣医療チーム)を他の病院に派遣し、暑さで体力の落ちた高齢の患者さんを当院に搬送できたのも、病院機能に大きな支障がなかったおかげと言えます。

佐藤 恭史 様
(成田赤十字病院 管財課施設係長)

長時間の連続運転によって得られる「安心感」

病院では、集中治療室や救急病棟が電源を失うと、命に関わる事態になりかねません。また、他病院からの患者受け入れが多ければ多いほど電力消費量も大きくなります。その点、ガスコージェネレーションシステムは連続運転が可能で、給油の必要もなく、長時間電力供給できるので、安心感の大きさを改めて感じました。

主な導入機器・設備

  • ガスコージェネレーションシステム 2台
    発電出力 600kW ※1台あたり
    給電先 照明、動力(空調以外)

お客さま概要

日本赤十字社 成田赤十字病院

所在地:〒286-8523 千葉県成田市飯田町90-1
病床数:716床

 ※掲載情報は2019年11月時点のものです