社会福祉法人長須賀保育園 さとの保育園 様

災害時に活躍する停電対応型GHP

緊急時でも園児を預かるために停電対応型GHPが活躍

木更津市で乳児保育から老人福祉まで手がける社会福祉法人長須賀保育園が運営するさとの保育園は、約180名の園児を預かっています。2019年9月、同保育園を台風15号が急襲し、深夜2時頃から4日にわたって停電する事態が発生。副園長は自宅が被災し、けが人が出たにも関わらず、暴風雨の最中まだ暗いうちに出勤し、園児たちを迎える準備をしました。
保育園の保護者の中には、医療や救護に携わっている方もおり、災害時だからと言って休園することなく、こんなときだからこそ開園するのが当たり前と考えたと、園長は言います。そんな「当たり前」を手助けし、BCP(事業継続計画)に貢献したのが、停電対応型GHPによる給電でした。

園児数約180名のさとの保育園では、停電対応型GHPが災害対応に貢献

保護者との連絡に不可欠な通信用電源をGHPから給電

さとの保育園では、5台のGHPで空調を行っていますが、そのうちの1台が停電対応型GHPです。停電対応型GHPは、停電しても室内にある自立運転スイッチをオンにすることで発電を開始し、空調のほか照明や非常用コンセントが使用可能になるシステムです。このGHPが職員室と保育室1室、そこをつなぐ廊下に系統連系しており、停電時も電気と空調を使用することができました。
職員室に設置していた非常用コンセントからは、電話やパソコン、スマートフォン充電用の電源をとり、保護者との連絡も滞りなくとることができたと言います。また、7室ある保育室のうち、停電対応型GHPと連係する1室では空調も稼働できたため、そこに園児を集めて快適に過ごしてもらうこともできました。

停電対応型GHPにより、空調と非常用コンセントが使えるようになった職員室

お客さまの声

堀口 貴宏 様
(さとの保育園 園長)

ガスと電気──エネルギーのベストミックスの重要性を痛感

保護者の中には医療や救護に携わっている方もいるので、災害時だからといって休園を考えることはありませんでした。これまでも一度も休園したことはありませんし、その日も前例のないような台風でしたが、当たり前のように開園しました。実を言うと、当初はオール電化も考えていたのですが、今回の台風による停電を通して、エネルギーのベストミックスが重要であることを身をもって感じました。今後、新たに開設する保育園でも停電型GHPの導入を検討しているところです。

佐久間 美子 様
(さとの保育園 副園長)

自立運転スイッチを押すだけで電気が通じたことに驚き

スマートフォンの連絡帳アプリを使って、保育園の被災状況や電気や食事に関する情報を保護者の方に一斉配信しました。ところがスマートフォンの電池は次第になくなってきます。停電対応型GHPの自立運転スイッチを押して電気が通じたときは職員から「おおっ」と歓声が上がりました。以降は充電したスマートフォンだけでなく、固定電話やパソコンも使えるようになったので関係者との連絡もはかどり、大変助かりました。

主な導入機器・設備

  • 停電対応型GHP
    発電出力 3.5kW(冷房能力56kW)
    給電先 非常用コンセント(電話、PCなど)

お客さま概要

社会福祉法人長須賀保育園 さとの保育園

所在地:〒292-0816 千葉県木更津市下烏田893
園児数:約180名

※掲載情報は2020年4月時点のものです