港区立元麻布保育園 様
東京都内の公立保育園で初の「ZEB Ready」の認証を取得


待機児童解消や多様化する保育ニーズに応える新たな保育園
施設の開設にあたっては、お子さまへの安全配慮、持続可能な社会に向けた環境負荷の低減のほか、年間を通じて施設の稼働時間が長いことから、ランニングコストの削減や設備メンテナンスのしやすさなども重要な課題となっていました。
高断熱化、パッシブデザインを基本とした設計等、建物自体への工夫をはじめ、LED照明、太陽熱集熱器、ハイブリット空調「スマートマルチ」といった省エネルギー機器も導入することで高い環境性を実現し、東京都内の公立保育園としては初となる(2021年12月現在)、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の「ZEB Ready」(※)を取得しました。




ZEBとは、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)において、基準一次エネルギー消費量に対する省エネ+創エネによる正味の削減率に応じてZEB Oriented/ZEB Ready/Nearly ZEB/ZEBが認証となるエネルギー特化型の環境性能評価指標です。2014年4月に閣議決定した第4次エネルギー基本計画(経済産業省)では「2030年までに新築建築物の平均でZEB化を目指す」とされており、脱炭素社会の実現に向けたロードマップにおいて、政策上の重要な普及目標と位置付けられています。
ガスと電気のいいとこ取りで省エネを実現、「スマートマルチ」×「エネシンフォ」
「スマートマルチ」×「エネシンフォ」の導入を通じた省エネルギーの実現も、「ZEB Ready」の取得に貢献しています。


※「エネシンフォ」サービスは別途お申し込みが必要です。(有償)
※省エネのほか、省コスト、省CO2のモードが選べます。


*図はイメージです
設計者の声
株式会社 松田平田設計
総合設計室 環境設計部(機械)
平川 聡 様
パッシブデザインと、ガスを中心としたエネルギーシステムによる高い環境性の実現
昨今の脱炭素社会への潮流も踏まえ、建物の環境・エネルギー性能を高めていくことはますます重要になっています。ZEB化をはじめ、カーボンニュートラルの実現に向けた要望も増えており、設備だけではなく、建設から修繕、解体に至るまで、トータルの視点を持った設計が必要と考えています。私たち設計者はこれまで以上にパッシブデザインを取り入れていくとともに、エネルギー以外の幅広い分野の知見も持つ東京ガスのような企業とも連携しながら、環境性の高い建築物の普及を目指していきます。
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ハイブリット空調「スマートマルチ」
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太陽熱集熱パネル
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太陽光発電


主な導入機器・設備
- スマートマルチ:67.4kW×2セット
- GHP:248.5kW 計5台
- 太陽熱集熱パネル
- 太陽光発電
施設概要
敷地面積:2,952.79m2
延床面積:3,087.72m2
構造・規模:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、2階建
※掲載情報は2021年12月時点のものです