温水ボイラ
水を加熱して温水を生成し、主に暖房や給湯などに利用されるボイラです。温水ボイラは真空式、無圧式、貫流式貯湯式などの種類があり、それぞれ用途や設置環境に応じて選ばれます。給湯・加温を必要とする温浴施設や、介護施設のお風呂の給湯、オフィスビルや住宅の暖房・給湯などに使われています。
都市ガスを使った温水ボイラは、従来の油ボイラと比べて燃焼効率が高く、省エネルギー性に優れているとともに、パイプライン供給により燃料貯蔵も必要ないことから省スペース、管理面の省力化なども図れます。
特長
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- 省エネ、省コスト
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- 省スペース化、
省力化にも貢献
- 省スペース化、
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- クリーンな都市ガスで
環境負荷低減
- クリーンな都市ガスで
省エネ、省コスト
電気式に比べて低コストで設置でき、初期投資を軽減できます。また送電ロスが少なく、都市ガスではほぼ100%ムダなくエネルギーを使用可能です。
従来の油ボイラと比べても最大10%以上の高効率性能を発揮し、すすによる効率の低下もありません。
省スペース化、省力化にも貢献
パイプライン供給のため、大容量の貯蔵タンクが必要ありません。油式やプロパンガス式に必要な油やLPGボンベ貯蔵スペース、給油やボンベ入れ替えのためのタンクローリーや配送トラックの駐車スペースも不要のため、スペースを有効に使えます。
ボイラー技師などの取り扱い資格者も不要です。誰でも蛇口をひねるだけでお湯が使え、掃除の手間や管理も省けます。
クリーンな都市ガスで環境負荷低減
ガス温水ボイラの燃料となる都市ガスは、メタン(CH4)を主成分とする天然ガスを原料としています。天然ガスは、化石燃料の中で燃焼時のCO2排出量と、大気汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)の排出量が最も少なく、硫黄酸化物(SOx)を排出しない、クリーンなエネルギーです。

潜熱回収型温水ボイラ
潜熱回収型温水ボイラは、従来の温水ボイラでは捨てていた廃ガス中の水蒸気の潜熱まで利用することで、95%~100%超の高効率化を実現します。省CO2、省NOxにも貢献します。排気温度は、従来150〜200℃超ですが、潜熱を回収することで、従来は高温である廃熱を100℃以下に抑えることができます。

タフセーバー
タフセーバーは潜熱回収型ガス給湯器と貯湯槽をワンパッケージにまとめた給湯システムです。CO2排出量と運転コストを大幅に削減可能なため、省エネが図れます。

- 効率よく運転
タフセーバーは省エネ運転制御システムを搭載。優れたポンプ制御で、省エネ運転をトータルに実現します。

- 効率よく燃焼
外気に放熱される廃熱のムダを解消する潜熱回収型ガス給湯器で、排気放熱を約5%におさえ、約95%の高効率燃焼を達成します。
- 効率よく貯める
お湯の温度低下を防ぐ流動境界貯湯方式の高効率貯湯槽の採用で、有効貯湯量は30%以上、出湯能力は2倍以上(従来型との比較)という高効率を実現します。
ジェネボシステム
ジェネボシステムとは、ガスで発電して、その廃熱を有効利用して温水をつくり出すジェネライトと、部分負荷効率の高い比例制御バーナ搭載の温水ボイラをユニット化したシステムです。
- 優れた環境性(省エネ、省CO₂)と経済性
ジェネボは、本体内部に廃熱回収機能を設けたため、ジェネライトの廃熱温水を直接活用することができます。また、ジェネボ内に搭載したガスバーナに比例燃焼制御を採用することにより、従来の温水ボイラに比べて、部分負荷効率が大きく向上しました。 これらによりジェネボシステムは、従来のガス焚き温水ボイラより格段に優れた環境性、経済性を実現します(年間の一次エネルギー消費量を約23%削減(※1)、CO2を約26%削減(※2))。

- 設計施工の簡易化・省スペース化
これまでは、ジェネライトと温水ボイラを組み合わせる際には、それぞれの熱の利用用途を踏まえた上で、廃熱利用のための熱交換器や制御装置などを設計・施工する必要がありました。ジェネボは、ジェネライトの廃熱温水配管を接続するだけで廃熱温水を利用できるので、設計・施工が容易です。また、熱交換器や制御装置などが不要になるため、従来と比較して設置面積を約25%(※3)低減することが可能となり、省スペース化が図れます。
(※3)BHP-816GとCP5VBを設置する場合の例