セミナーレポート
2023.7.24
【開催報告】<シェフズテーブル>料理は最高のコミュニケーションツール
カニとチーズの入ったスフレは、あえてしぼませてから完成させるテクニックや、複数のチーズを組み合わせて美味しさを引き出す手法など、新しい発見の多い内容でした。
今回は、参加者の方は師範台を取り囲むように座り、シェフの調理を間近で見ながらダイレクトに質問や感想を伝える<シェフズテーブル>スタイルを初めて開催。活発なコミュニケーションが交わされていました。
後半の試食では、ジェロボーム株式会社さまのご協力により、メニュー4品に合うカリフォルニアワイン3種類(スパークリング、白、赤)のペアリングも行いました。ワインの特徴や、ペアリングに選んだ理由等の解説が行われ、参加者同士が交流しながら、試食と試飲を行いました。
基本をおさえながら、型にとらわれず新しく自由な発想で料理の魅力と楽しさを発信するバーバラシェフ。まさに、シェフが何度も口にされていた「カリフォルニアスタイル」を体感したセミナーでした。
このセミナーの動画視聴(無料)を受付中です。お申込はサイト下部よりお申込みください。(8/25より視聴開始)
【実演調理メニュー】
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『Chips & Dip』
チップス & ディップ
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★使用チーズ:クリームチーズ、スモークチェダー★
☆スパークリングワイン:エンブレム「ソノマ・カウンティ・ブリュット」Emblem「Sonoma County Brut」☆
1品目は、とてもカリフォルニアスタイルな「チップス&ディップ」。クリームチーズとスモークチェダー2種類のチーズにガーリックとオニオン、ハーブの香りを組み合わせ、カリカリに揚げたポテトチップスで挟んで、お皿に立てる盛り付け。食べ手は指でつまんでサンドイッチの様にいただく趣向です。スパークリングワインと絶妙にマッチした楽しいテクスチャー&軽やかなアミューズでした。
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『Cheesy Crab Double Baked Soufflés』
蟹とチーズの二度焼きスフレ
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★使用チーズ:スカモルツァフミカータ、コルビージャック★
☆白ワイン:マイケル・モンダヴィ・ファミリー・エステート「スペルバウンド シャルドネ2021」Michael Mondavi Family Estate「Spellbound Chardonnay 2021」
2品目は、「蟹とチーズの二度焼きスフレ」。普通スフレは焼き上がってふわふわの状態で提供するのですが、バーバラシェフはキッチンのオペレーションに無理なく事前仕込みができる今回の二度焼きスフレを考案。仕上げにチーズと生クリームをかけてグラチネ(上火焼き)することにより、しぼんだスフレがふわっとした食感に変身します。こちらも2種類のチーズ、スカモルツァフミカータとコルビージャックを使用してリッチな味わいでした。
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『Truffle Burrata & Toma Gnocchi with Brown Butter & Sage』
白トリュフブラータチーズ&トーマチーズのニョッキ ブラウンバターとセージのソース
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★使用チーズ:白トリュフブーラータチーズ、トーマチーズ★
☆赤ワイン:マイケル・モンダヴィ・ファミリー・エステート「ハングタイム ピノ ノワール2020」Michael Mondavi Family Estate「Hangtime Pinot Noir2020」☆
3品目は、「白トリュフブラータチーズ&トーマチーズのニョッキ ブラウンバターとセージのソース」。こちらもカリフォルニアスタイルでニョッキの生地を無造作にスプーンですくって下茹でしていきます。しかしこの作業がポイントで表面がでこぼこに茹で上がった生地はブラウンバターソース(焦がしバターソース)がよくからまって風味豊かな食べ応えのあるパスタ料理に仕上がっていました。
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『Iced Coffee Cheesecake Cream Puffs』
アイスコーヒーチーズケーキのシュークリーム
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★使用チーズ:クリームチーズ、マルカルポーネ★
☆スパークリングワイン:エンブレム「ソノマ・カウンティ・ブリュット」Emblem「Sonoma County Brut」☆
☆赤ワイン:マイケル・モンダヴィ・ファミリー・エステート「ハングタイム ピノ ノワール2020」Michael Mondavi Family Estate「Hangtime Pinot Noir2020」☆
4品目は、デザートで「アイスコーヒーチーズケーキのシュークリーム」。シュー生地をシリコン型に絞り入れてから冷凍し、クラックラン(パリパリ生地)を乗せてから少し低めの温度でじっくり焼き上げていきます。普通は中温で短時間で焼くシュー生地ですが、バーバラシェフはじっくり焼き色と生地のふくらみを見ながら焼いていきます。目指す大きさに焼けたら温度を少しずつ下げながら乾燥焼きにしていき、絶妙な食感に仕上げました。中に絞り入れたクリームチーズとマスカルポーネ入りフィリングも軽やかで、仕上げにチョコレートのコインを乗せ、女性シェフらしい「KAWAII」フォルムのデザートでした。
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参加されたお客さまの声
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・普段カルフォルニアチーズが身近になく特別知識がなかったが、今日のセミナーでとても勉強になった。(レストラン勤務/料理人)
・あまり講習会がないカリフォルニア料理というジャンルは、新鮮で自身の料理の幅が広がったように思えた。(ホテル勤務/料理人)
・実際に調理過程を見ながら質問ができ、カリフォルニアミルクから作られた良質のチーズを味わい、どう料理に活用するかが知れて勉強になった。バーバラさんのフレンドリーでわかりやすい授業は楽しくまた受けたいと思った。(オーナーシェフ)
・チーズは好きだが、チーズと何かを組み合わせることがここまで出来ない。専門の方に教わり、新しい発見や、仕事に活かせそうな知識を沢山得ることが出来たのが良かった。ぜひまた参加したい。(ホテル勤務/料理人)
・チーズを「料理」と「デザート」に多用していて店舗営業の参考になった。スフレを出来立てで提供しなくても良い点など勉強になった。チーズが高品質だった。(オーナーシェフ)
【共催・協賛】カリフォルニアミルク協会 【商品協賛】ジェロボーム株式会社
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▲シュー生地の上に、丸くカットしたクラックラン生地を覆うよう乗せて焼いているところ。ホワイトチョコレート、クリームチーズ、マスカルポーネの入ったクリームをこの後詰める。
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▲シュークリームの上の飾りのチョコレートプレートも手作り。刻印を押しているところ。
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▲チョコレートのメダルが冷えたら、金のパウダーを筆で塗っていく。
料理とホスピタリティ分野のあらゆる面で30年以上の経験を持つコンサルティング・シェフ。
カリフォルニアミルク協会のコンサルティング・シェフ・パートナー、著名なカリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ(Culinary Institute of America)の教育者。植物性志向の料理カリキュラムの執筆、デジタルメディアシェフとして、幅広い分野の料理クライアントに革新的レシピやビデオを制作するなど、多くの役割を果たしている。
また、旅行好きなバーバラシェフの主導で世界中の人気な食を巡る旅行も開催。
30年以上にわたり、プロのエグゼクティブシェフとして、カナダ・バンクーバー、イギリス・ロンドン、オーストラリア・シドニーの一流ホテル、ミシュランレベルのレストランを経営し、現在はカリフォルニア州の美しいナパバレーを本拠地として食の仕事に従事。