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日本橋スマートエネルギーネットワーク

日本で初めて、既存市街地に自立分散型電源による電気を供給

日本橋室町地区では、2019年4月より地域電力供給・熱供給事業を開始しました。「日本橋室町三井タワー」の開発にあわせて、大型高効率ガスコージェネレーションシステム(CGS)を中心としたエネルギープラントを設置し、既存のオフィスビルや商業施設を含めたエリア全体に電気と熱を供給しています。都心部の既存街区に自立分散型電源による電気を供給する事業は日本初で、既存街区を含めたエリア全体のスマート化を推進するとともに、都市防災力を飛躍的に高める新たな取り組みでまちづくりに貢献しています。

日本橋スマートエネルギーネットワーク

ポイント

  1. ポイント1
    特定送配電事業による
    既存街区も含めた電力供給
  2. ポイント2
    CGSを活用した、BCDの実現による
    都市防災力の向上
  3. ポイント3
    CGS廃熱の有効利用による
    エリア全体のCO2削減

ポイント1特定送配電事業による既存街区も含めた電力供給

本事業は、特定の地域に対して自前の発電設備と配電線により電気を供給する「特定送配電事業」であり、系統電力とCGS電力を合わせた最大約5万kWを、再開発区域と既存街区を含めた建物総延床面積約100万m2に供給しています。

ポイント2CGSを活用した、BCDの実現による都市防災力の向上

CGSを稼働させる燃料には東日本大震災においても供給が途絶えなかった「中圧ガス」を利用しており、非常時に系統電力が停止した場合でも、中圧ガスが停止しない限り、CGSによってエリア内への電気・熱の供給は継続されます。これにより災害時でも平常時に近い活動ができる環境を保ち、エリア全体のBCD(※1)実現に貢献します。

(※1)BCD : Business Continuity District(業務継続地区)

ポイント3CGS廃熱の有効利用によるエリア全体のCO2削減

日本橋エネルギーセンターのCGSは、世界最高クラスの発電効率約49%を達成しています。発電時に発生する廃熱を有効活用することにより、空調などに利用する温水・冷水・蒸気を製造し、各建物に供給します。再開発区域だけでなく、既存街区にも供給することで廃熱利用率を高めるとともに、高効率機器の採用や、エリア全体でのエネルギー供給の最適化などとあわせて、全体でCO2を約30%(※2)削減できます。

(※2)東京都における標準的な建物のエネルギー原単位比に基づきます。

主なソリューション・機器

  • ガスコージェネレーションシステム
  • 廃熱ボイラ
  • ジェネリンク(廃熱投入型ナチュラルチラー)
  • ターボ冷凍機
  • 貫流ボイラ
  • 蓄熱槽
  • 冷却水補給水槽
  • 特別高圧用変圧器
ソリューション・機器詳細
形式 能力 基数
ガスコージェネレーションシステム 7,800kW 3基
廃熱ボイラ 4t/h 3基
ジェネリンク
(廃熱投入型ナチュラルチラー)
4,923kW (1,400RT) 3基
ターボ冷凍機 4,746kW (1,350RT) 2基
2,813kW (800RT) 1基
1,054kW (300RT) 1基
貫流ボイラ(都市ガス専焼式) 3t/h 2基
貫流ボイラ(都市ガス/油切替式) 2t/h 3基
蓄熱槽 2,430m3
冷却水補給水槽 2,400m3
特別高圧用変圧器 70MVA

導入したソリューション・機器



日本橋スマートエネルギープロジェクト

本プロジェクトの取り組み内容は、三井不動産TGスマートエナジー株式会社(※3)のホームページでもご覧いただけます。

三井不動産TGスマートエナジー株式会社 (※3)三井不動産TGスマートエナジー株式会社は三井不動産と東京ガスの出資により設立された電気・熱供給事業会社です。

掲載情報は導入時点のものです。

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