恵比寿地区 様

株式会社東京エネルギーサービス【地域冷暖房】

開発計画

1994年にオープンした恵比寿ガーデンプレイスは、サッポロビールの恵比寿工場跡地(9.7ha)の再開発事業として進められ、住宅、ホテル、オフィス、ショッピング・プロムナード、ミュージアムなどの多様な施設群を擁する複合都市です。まち全体の60%をオープンスペースとし、ヨーロッパテイストで統一した庭園都市(ガーデンシティ)と商業都市(マーケットプレイス)の融合は、未来へ向かう新しいまち、ゆとりある空間を演出し、オープン以来多くの人々に愛されてきました。
株式会社東京エネルギーサービスは、ガスコージェネレーションシステム(以下、CGS)を採用して廃熱を有効活用することで、環境にやさしい、省エネ型の地域冷暖房事業を行っています。

【POINT1】非常時にもCGSにより電源を確保して熱供給を継続

今回導入したCGS(ガスエンジン930kW×2基)は通常時はビル側に電力を供給していますが、停電時は送電電力を地冷プラント側へ切替、蒸気吸収冷凍機とボイラを稼働させることで、需要家さまへの熱供給を継続できるようにしました。その供給能力は、ピーク負荷時の約4割となっています。

【POINT2】貫流ボイラへの更新によるCGS設置スペースの創出

ボイラを炉筒煙管から貫流に更新することで、CGSの設置スペースを創出しました。
また、最新の貫流ボイラが炉筒煙管ボイラと比較して高効率であることや、熱の需要量に合わせて台数制御による最適運転を行うことにより、低負荷時におけるボイラ効率の低下が大幅に改善されたことで、省エネも推進できました。
さらに、貫流ボイラを多数設置することにより、予備機を少なくできることも省スペース化の要因となっています。