開発計画
赤坂・六本木アークヒルズ地区は、国内最初の大規模都市開発により生まれたアークヒルズを中心に、事務所、ホテル、住宅、コンサートホール、テレビスタジオなど、複合的な都市機能を備えながらも、緑豊かでうるおいのある“環境共生型”の都市空間です。
1986年開業時のメインプラントと2005年に完成した赤坂インターシティ地下のサブプラントと合わせて2箇所の熱供給プラントから蒸気及び冷水の供給を行ってきました。
現在は、2017年9月竣工した赤坂一丁目地区第一種市街地再開発事業において、新たに建設された建物地下の第3プラントとも連携した熱供給を行なっており、都市の発展と共に機能を拡充しながら多様な用途の建物に熱供給を行なっています。
【POINT1】自立エネルギー型都市づくりへの貢献
供給区域北側に隣接する赤坂一丁目地区第一種市街地再開発事業では、新設建物の地下3階に熱供給プラント(第3プラント)を設け、既設のメイン及びサブプラントと冷水、蒸気配管を結び、相互に熱融通することでエネルギーの面的利用を図っています。建物側のCGSは、非常時における自立電源として効果があり、また、震災等災害にも強い熱供給施設を組み合わせることで防災性を高め、BCDにも対応できます。
【POINT2】建物側に設置されたCGSの廃熱利用
メインプラントは、炉筒煙管ボイラ、蒸気吸収冷凍機、ターボ冷凍機、氷蓄熱槽を有し、サブプラントは蒸気吸収冷凍機、ターボ冷凍機の他、建物側のCGS設備から廃熱を受け入れています。また、新設建物側にCGS設備が設置され、その廃熱を熱供給側で受けて区域全体で有効利用しています。なお、新設建物に設置されたCGSや温水吸収冷凍機は東京ガスエンジニアリングソリューションズがエネルギーサービスにより所有、運用しています。