日産自動車株式会社横浜工場 様 株式会社J-オイルミルズ横浜工場 様
業種も敷地も異なる企業の工場間における分散型エネルギーの面的利用を実現
日産自動車横浜工場は、東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(TGES)とエネルギーサービス契約を締結し、日産自動車横浜工場3地区内にTGESが設置したガスコージェネレーションシステム(CGS)から、電力と蒸気の供給を受けていました。しかし、エンジン開発・生産の主要拠点として、BCP強化のためにCGSを追加設置するにあたり、発電に伴う廃熱を回収してつくった蒸気を使いきれないことから、CGSの効率的な運用が望めないという課題がありました。
そこで、近接するJ-オイルミルズ横浜工場にエネルギー融通を実施することで、CGSの効率の最大化を可能にしました。
お客さまのこんな課題を解決しました
廃熱の利用先を増やし、BCP強化のために導入したCGSの効率的な運用を図りたい(日産自動車横浜工場の課題)
既存の熱源設備の老朽化による更新を計画しており、蒸気コストの削減、省エネ、省CO₂を推進したい(J-オイルミルズ横浜工場の課題)
ポイント
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- 面的利用で効率的な
エネルギー融通を行い、
省エネと省CO2を実現
- 面的利用で効率的な
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- 異なる業種、
公道で隔てられた
2つの工場での蒸気融通
- 異なる業種、
-
- オンサイトエネルギーサービス
導入によるリスク回避と
コスト平準化
- オンサイトエネルギーサービス
面的利用で効率的なエネルギー融通を行い、省エネと省CO2を実現
日産自動車横浜工場内のエネルギー効率化のために導入したCGSで電力を同工場へ供給する一方、廃熱を回収してつくった蒸気をJ-オイルミルズ横浜工場へ供給することにより、エネルギーを無駄なく使いきるシステムを構築し、大幅な省エネ・省CO2を実現しました。

異なる業種、公道で隔てられた2つの工場での蒸気融通
2つの工場の間には片側二車線の横浜市道、さらに上空は交通量が多い首都高速神奈川大黒線があり、熱導管の敷設は困難を極めました。
エネルギーの面的利用を促進し、CO2排出削減と地域活性化を目指す横浜市から道路占有許可等の協力を得て、連携することで無事竣工に至りました。

オンサイトエネルギーサービス導入によるリスク回避とコスト平準化
オンサイトエネルギーサービスでは、エネルギー事業者であるTGESが設備の導入から運用まで実施します。
CGSおよび蒸気・給水配管等の主要設備は、TGESの資産として維持・管理されているため、お客さまの経年リスクの回避と設備運用費用の平準化にも貢献しています。
オンサイトエネルギーサービスのメリット
- 一定性能を保証し、経年による性能劣化に伴う費用増のリスクを回避できる
- 初期投資が不要なので、初年度からCGS導入のコストメリットが得られる
- メンテナンス費用の上昇や突発トラブル対応等の運用リスクを回避できる

主なソリューション・機器
- ガスコージェネレーションシステム「20V34SG(バルチラ社)」 8,730kW
- 廃熱ボイラ 5.0t/h
導入したソリューション・機器
受賞歴・認定事業など
- コージェネ大賞2016(産業用部門優秀賞)
- 平成28年度省エネ大賞(省エネ事例部門省エネルギーセンター会長賞)
- 平成28年度コージェネ大賞(産業用部門優秀賞)
掲載情報は2021年12月時点のものです。
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