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順天堂大学医学部附属練馬病院1号館 様

最適なエネルギーシステムへの更新により、病院の省エネ・省コストの課題、練馬区の地域の防災性向上の課題を解決

順天堂大学医学部附属練馬病院は、救急医療、小児医療、災害医療、およびがんの診断・治療に注力する総合病院です。順天堂医院からの医師派遣により、全科対応を目指し、質の高い医療を提供しています。文部科学省のCOEに選ばれた順天堂の一員として、世界水準の院内感染対策が整っています。
また、地域医療機関との連携を重視し、地域住民の期待に応えるため、最新の医療機器と先進的な電子カルテシステムを導入しています。これにより、患者様と医療機関間での高精度な情報共有が可能となり、医療の質が向上しています。
さらに、東京都災害拠点病院、ならびに練馬区の災害対応施設として、関東大震災クラスの大地震にも耐えられるよう免震構造を採用し、災害時の救急医療を24時間365日体制で実施します。最新鋭の医療機器を完備し、がん治療センターも設置されています。循環器、消化器、呼吸器、腎臓、糖尿病内分泌系などの生活習慣病に対しても、総合診療科と各専門科が連携し、全人的医療を目指しています。

順天堂大学医学部附属練馬病院1号館
病室
病室
最新医療機器
最新医療機器
免震構造
免震構造

お客さま情報

所在地 〒177-8521 東京都練馬区高野台3丁目1番10号
病床数 490床
建物 RC造(免震構造)地上8階 地下2階
延床面積 29,897m2

お客さまのこんな課題を解決しました

CGSの更新において、病院の更なる省エネ、イニシャルコストの削減、CGSの運用効果最大化を図りたい(順天堂練馬病院)

首都直下地震への備えとして、地域の防災性を向上させたい(練馬区)

ポイント

  1. ポイント1
    CGSの発電電力を
    周辺施設へ給電し、
    地域の防災性向上
  2. ポイント2
    最適なCGSの機種選定・
    ヘリオネットアドバンスの導入による
    省エネ実現
  3. ポイント3
    オンサイトエネルギーサービスの
    導入によるコスト平準化

ポイント1CGSの発電電力を周辺施設へ給電し、地域の防災性向上

経年ガスコージェネレーションシステム(CGS)の更新にあたり、発電電力を300kWから370kWへ増強しました。非常時はCGSの発電電力を病院の空調のみでなく、隣接する医療救護所の区立石神井東中学校へも給電する仕組み「地域コージェネレーションシステム」を整備。給電した電力は、医療用冷蔵専用の電源やトリアージ用の照明等へ利用することで、地域の防災性向上を図りました。
本事例は都内自治体で初の取組みとなります。

CGSの発電電力を周辺施設へ給電し、病院と地域の防災性向上

ポイント2最適なCGSの機種選定・ヘリオネットアドバンスの導入による省エネ実現

病院においては、CGSの発電容量を増強した際に電熱比の高い最新機種を選定し、廃熱利用を給湯に加えて暖房も追加することで、給電容量および省エネ性の向上を図りました。更新前と比較し、発電効率も排熱利用効率も上がり、総合効率は約75%に向上。廃熱利用先を増やしたことで、平時の病院運営における省エネ性の向上を実現しました。
また、ヘリオネットアドバンスを導入することで、建物のエネルギー需要や設備の稼働状況をリアルタイムに収集し、AIを活用して高精度なエネルギー需要予測を行うことができます。CGS設備の定期点検・故障修理・運用管理をTGESが行い、人では困難なきめ細かな遠隔自動制御をすることにより、手間なく高効率運転ができ、運用効果の最大化を実現しました。

ポイント3オンサイトエネルギーサービスの導入によるコスト平準化

CGSの導入にあたっては補助金を活用し、あわせてオンサイトエネルギーサービスを採用しました。オンサイトエネルギーサービスでは、東京ガスグループにて設備を所有するため、お客さまの初期投資が不要となります。万が一突発的に故障が発生した際にも、フルメンテナンスにより追加費用をお客さまからいただくことなく修理対応を実施するため、設備管理費用の平準化を図ることができました。

お客さまの声

順天堂大学医学部附属練馬病院 事務部長

岩﨑 登 様
(順天堂大学医学部附属練馬病院 事務部長)

自治体と連携し、非常時に病院だけでなく隣接する医療救護所にも給電できる"地域コージェネレーションシステム"を整備しました。

開院時に導入したCGSを更新するにあたり、防災性や省エネ性を更に向上できないか検討していました。特に防災性については、練馬区エネルギービジョンに沿って、地域CGSを整備することを練馬区から打診されていました。これは国内でも珍しい取り組みのため、施工や法整備などに課題はありましたが、練馬区と協定を締結して連携し、実現することができました。
省エネについては、CGSの排熱の利用方法を変更、遠隔で自動制御するシステムを導入することで、総合効率約75%と高効率に運用することができています。
今後もCGSを軸に災害拠点病院としての役割を果たしていきたいと考えています。

(※)お客さまの所属・役職は取材当時のものです。

主なソリューション・機器

  • オンサイトエネルギーサービス
  • Helionet Advance(ヘリオネットアドバンス)
  • 停電対応型ガスコージェネレーションシステム
ソリューション・機器詳細
形式 能力 台数
停電対応型
ガスコージェネレーションシステム
370kW 1台
ナチュラルチラー
(ガス吸収冷温水機)
1,408kW(400RT) 2台
温水ボイラ 465kW 2台
蒸気ボイラ 2.0t/h 2台
氷蓄熱 255kW 1台
空冷HPチラー 325kW 1台

(※)エネルギーサービス外の設備含む。

導入したソリューション・機器

受賞歴・認定事業など

  • 令和4年度 コージェネ大賞優秀賞(民生用部門)(※1)
(※1)コージェネ大賞は、コージェネの社会的認知と普及促進のための表彰制度です。 窓口:一般財団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センター 掲載情報は導入時点のものです。 その他の導入事例を見る