新宿地域冷暖房センター
供給床面積227万m2、世界最大級の地域冷暖房センター
新宿駅西口一帯に広がる新宿新都心は、淀橋浄水場跡地を再開発し1971年の京王プラザホテル開業を皮切りに、日本における超高層ビル街の先駆けとしての歴史を刻んできました。新宿地域冷暖房センターはこの地区の冷暖房を一手に担い、快適な都市機能を支え続けています。
1991年、東京都庁の移転に伴って現在地へプラントを移設し、冷却能力214,720kW(61,000RT)、加熱能力137,555kW、供給延床面積227万m²を誇る世界最大級の地域冷暖房センターとなりました。2012年12月より東京都庁舎に3000kWの電気供給を開始するとともに、2013年には隣接する新宿西口地域冷暖房センターと熱導管を接続して熱融通を行っています。さらに、2018年には7,800kWのガスコージェネレーションシステム(CGS)2基など導入するなど、リニューアルを工事を完了し、低炭素な街づくりに貢献しています。

供給エリア:336,000m2
ポイント
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- 電源の多様化により、
エネルギー・セキュリティの
信頼性を向上
- 電源の多様化により、
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- 熱融通による
省エネの推進
- 熱融通による
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- 多様な機器構成による
ベストミックスで信頼性の高く、
高効率な供給を実現
- 多様な機器構成による
電源の多様化により、エネルギー・セキュリティの信頼性を向上
2012年12月より、新宿地域冷暖房センターから東京都庁へ、ガスコージェネレーションシステム(CGS)で発電した電力を、地域配管トンネル内に敷設した専用の送電線を通じて供給しています。
空調や給湯に使う冷温熱の供給とともに、電力供給の多様化も実現。災害発生時も機能を止められない都庁舎のBCP(事業継続計画)にも貢献しています。

熱融通による省エネの推進
2013年5月より、供給エリアが隣接する、新宿西口地域冷暖房センターへ熱融通を開始。新宿地域冷暖房センターの高効率設備を優先して運転することで、新宿西口地域冷暖房センターの一部設備を停止することが可能になり、トータルでの省CO2、省エネルギーを実現しています。

多様な機器構成によるベストミックスで信頼性の高く、高効率な供給を実現
CGSと発電時の廃熱を無駄なく使う、ジェネリンクの活用により、エネルギーの有効利用を実現しています。また、電力需要のピークと重なる冷房のピーク時も、CGSで発電した電力で電動ターボ冷凍機を稼働させたり、大容量の蒸気駆動腹水タービンターボ冷凍機を稼働することで、系統電力のピークカットも貢献しています。

主なソリューション・機器
ボイラ
形式 | 能力 | 換算蒸発量 | 基数 |
---|---|---|---|
水管式ボイラ | 164GJ/h | 60t/h | 2基 |
82GJ/h | 30t/h | 1基 | |
貫流式ボイラ | 15GJ/h | 6t/h | 3基 |
CGS廃熱ボイラ | 19GJ/h | 8.2t/h | 1基 |
8GJ/h | 3.4t/h | 2基 | |
合計 | 495GJ/h | 183t/h | 9基 |
冷凍機
形式 | 能力 | 基数 | |
---|---|---|---|
二重効用吸収式冷凍機 | 26GJ/h | 2,065RT | 2基 |
復水タービン・ターボ冷凍機 | 126GJ/h | 10,000RT | 3基 |
50GJ/h | 4,000RT | 1基 | |
36GJ/h | 2,870RT | 1基 | |
電動ターボ冷凍機 | 63GJ/h | 5,000RT | 4基 |
合計 | 772GJ/h | 61,000RT | 11基 |
ガスコージェネレーションシステム
形式 | 発電能力 | 基数 |
---|---|---|
ガスエンジン | 7,800kW | 2基 |
ガスタービン | 4,500kW | 1基 |
合計 | 20,100kW | 3基 |
導入したソリューション・機器
掲載情報は導入時点のものです。
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