幕張地域冷暖房センター
インターナショナル・ビジネスエリアへ熱供給、売電事業も展開
供給エリアである幕張新都心は、コンベンションセンター「幕張メッセ」を核に、情報関連産業などのオフィスビル、ホテル、住宅、学校、ショッピングモールなど複合的都市機能を内包するスケールの大きな街です。幕張地域冷暖房センターでは、そのうち61.6万m2余のエリアへ冷房・暖房用の熱を供給しています。2007年には高効率ガスコージェネレーションシステム(CGS)を2基設置し、余剰電力の売電事業も開始。東京ガスグループ運営の地域エネルギーセンター第1号となりました。

供給エリア:616,000m2
ポイント
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- 設備の最適設計と最適運転がおりなす
「ベストミックス」
- 設備の最適設計と最適運転がおりなす
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- 熱と電気、CGSの導入で
環境性がさらにアップ
- 熱と電気、CGSの導入で
設備の最適設計と最適運転がおりなす「ベストミックス」
幕張地域冷暖房センターは、従来の地域冷暖房(※1)と比較し、COP0.5ポイント向上、燃料消費量24%削減、そしてCO2排出量24,000t削減を達成しています。この大幅な省エネルギーとCO2排出量の削減は、クリーンな都市ガスを燃料に発電を行うガスコージェネレーションシステム(CGS)やその他高効率機器の最適な配置・設計、そして最適運転技術の組み合わせがおりなす「ベストミックス」により実現されました。
(※1)高効率ガスコージェネレーションシステム導入前の幕張地域冷暖房センター熱と電気、CGSの導入で環境性がさらにアップ
開設以来、特長的なピラミッド型の建屋で地域に親しまれてきた幕張地域冷暖房センター。2007年にはその隣に、新しく小さなピラミッドが誕生しました。内部に設置された高効率CGSは熱に加えて、電気も効率よく生産しています。2019年にリニューアル工事が完了し、環境負荷低減とレジリエンス強化を実現しました。

主なソリューション・機器
ボイラ
形式 | 能力 | 換算蒸発量 | 基数 |
---|---|---|---|
貴流ボイラ | 6.8GJ/h | 3.0t/h | 7基 |
炉筒煙管式ボイラ | 25GJ/h | 11t/h | 1基 |
45GJ/h | 19.8t/h | 2基 | |
CGS廃熱ボイラ | 14GJ/h | 6.2t/h | 1基 |
11GJ/h | 5.1t/h | 1基 | |
合計 | 187.6GJ/h | 82.9t/h | 12基 |
冷凍機
形式 | 能力 | 基数 | |
---|---|---|---|
二重効用吸収式冷凍機 | 19GJ/h | 1,500RT | 7基 |
電動ターボ冷凍機 | 8.9GJ/h | 700RT | 1基 |
12.7GJ/h | 1,000RT | 5基 | |
単効用温水吸収式冷凍機 | 4.7GJ/h | 370RT | 1基 |
4.3GJ/h | 340RT | 1基 | |
合計 | 214.4GJ/h | 16,910RT | 15基 |
ガスコージェネレーションシステム
形式 | 発電能力 | 基数 |
---|---|---|
ガスエンジン | 8,730kW | 1基 |
6,970kW | 1基 | |
合計 | 15,700kW | 2基 |
導入したソリューション・機器
掲載情報は導入時点のものです。
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