さいたま地域冷暖房センター
リニューアルを完了し年間約25%のCO2削減とレジリエンス強化を実現
さいたま新都心は街びらき以降、中央省庁の一部や関係機関などがおかれ、関東甲信越の行政拠点としての役割を果たす一方、大型商業施設やイベント施設などへの集客でにぎわいを見せています。さいたま地域冷暖房センターは2000年の街びらきとともに稼働、27万m2にも及ぶエリアへ冷水・蒸気を供給しています。また、ガスコージェネレーションシステム(CGS)による発電電力でプラントを稼働するとともに、余剰電力で売電事業も展開しています。
さらに2019年度には7,800kWのCGSを導入するなど、リニューアル工事を完了し、環境負荷低減とレジリエンス強化を実現しました。さいたま地域冷暖房センターは1年間で排出されるCO2の約25%、およそ5,600tを削減(※1)できる見通しです。

供給エリア:270,000m2
ポイント
多様な機器構成によるベストミックスで信頼性の高く、高効率な供給を実現
ガスエンジン発電機と廃熱ボイラならびに温水吸収式冷凍機を活用して、廃熱を無駄なく使いエネルギーの有効利用を実現しています。また、大規模災害などによる停電時に、地震に強いガス中圧導管からの都市ガスを使用してCGSをブラックアウトスタートさせることにより、真夏や真冬の冷・温熱の最大需要時においても通常と同量の熱供給が可能となります。

主なソリューション・機器
ボイラ
形式 | 能力 | 換算蒸発量 | 基数 |
---|---|---|---|
水管式ボイラ | 102GJ/h | 45t/h | 2基 |
炉筒煙管式ボイラ | 54GJ/h | 24t/h | 1基 |
27GJ/h | 12t/h | 2基 | |
CGS廃熱ボイラ | 14GJ/h | 6t/h | 1基 |
10GJ/h | 4t/h | 1基 | |
合計 | 335GJ/h | 148t/h | 7基 |
冷凍機
形式 | 能力 | 基数 | |
---|---|---|---|
二重効用吸収式冷凍機 | 32GJ/h | 2,500RT | 2基 |
16GJ/h | 1,250RT | 2基 | |
廃熱回収温水吸収式冷凍機 | 5GJ/h | 390RT | 1基 |
電動ターボ冷凍機 | 16GJ/h | 1,250RT | 6基 |
合計 | 195GJ/h | 15,390RT | 11基 |
ガスコージェネレーションシステム
形式 | 発電能力 | 基数 |
---|---|---|
ガスエンジン | 7,800kW | 1基 |
ガスタービン | 2,000kW | 1基 |
合計 | 9,800kW | 2基 |
導入したソリューション・機器
掲載情報は導入時点のものです。
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