お客さまの声 サヴィルズ インベストメント マネージメント 様
データの一元管理を実現!東京ガスの脱炭素ソリューションでさらなる脱炭素化の実現へ!
サヴィルズ インベストメント マネージメントが、「サステナブルスター」を採用した理由と効果について、同社シニアアドバイザー福林様に、お話を伺いました。
そもそも抱えていた課題とは
当社は、ロンドンに本社がある不動産投資運用会社の東京事務所です。サヴィルズ インベストメント マネージメントは全世界で261億ユーロ(※)の運用資産を有し、世界15拠点、APACでは東京、シドニー、およびシンガポールの3拠点で事業を展開する、グローバルな企業となります。日本では、首都圏だけでなく地方主要都市も対象に、レジデンシャルやオフィスビル等を扱っております。日本では他国と異なり、個人情報保護法の縛りを背景にGRESB申請にあたり必要な専有部エネルギーデータが取得できないこと、また、物件数が多くなかなか正確なデータを効率的に収集できるような代替策が見いだせずにおりました。
(※)2025年3月31日現在
「サステナブルスター」を採用したきっかけとは
サステナブルスターを知るに至ったきっかけは、東京ガス主催のウェビナーとなります。ウェビナー参加後に、東京ガスから連絡をいただきサステナブルスターのご提案をいただのですが、時期がちょうどGRESB対応が終わった7月頃。絶妙なタイミングでした。
当時はGRESB申請にあたり、レジデンシャル専有部データが電気・ガスともに取れないことでカバー率の向上を図れないことが悩みでした。苦肉の策で電力スマートメーターの設置もトライしましたが、物件数が多いため1件毎に設置することは現実的ではありませんでした。さらに、データの取扱いが煩雑な状況に悩んでいた当時、「エネルギーデータを自動取得し、一元管理のもとCSRデザイン環境投資顧問のALDシートで出力できる」というサステナブルスターのコンセプトと提供機能は、まさに求めていたものでした。
もう一つの決め手としては、日本国内有数のエネルギー会社としての安心感が挙げられます。国内外の機関投資家の資金をお預かりしている立場として、社外委託先の財務健全性や信頼度の高さは非常に重要となりますが、東京ガスは双方において弊社の求める基準を満たしておりました。
また、サステナブルスター担当チームメンバーの前向きさ、積極性、そしてサポート体制に対しても良い印象を受けました。当時はエネルギーデータ収集の目的と重要性が国内不動産ファンド業界で浸透しつつあった状況でしたが、担当者との積極的な対話を進める中でサステナブルスターの今後のポテンシャルの高さも感じました。
当社はグローバル企業としてサステナブル投資に関する様々な制度や報告義務に対応しておりますが、適切なエネルギーデータ管理の実現や各種脱炭素化施策の効果を測定していくことに主眼を置いています。これは対投資家とのコミュニケーションに留まらす、社内での意識疎通の向上にもつながる視点かと思います。サステナブルスターはデータ取得・管理精度に優れており、業務を委託しているPM会社、データ監査会社やコンサル企業との情報共有がしやすいという点で非常に期待が持てました。
その結果とは
作業負荷が大幅に軽減されました。これまでは多数のPM会社とメールや表計算でのやりとりでデータ収集をしておりましたが、サステナブルスターを導入したことで、PM・BM会社がシステムに直接入力できるようになり、お互い同じWeb画面で最新データを参照しながらデータを入力・更新できるのでやり取りがスムーズになり作業効率が向上しました。当社が内容をチェックする側に集中できるようになったことは非常に助かっております。
また、これまでの表計算での運用では社外を含む多数の業務担当者による情報更新の都度、バージョン管理が手間となっていましたが、サステナブルスターのおかげで同じWeb画面上でコミュニケーションが取れるようになり、外部機関とのやりとりを非常にスムーズに行えるようになりました。また、海外本社とのデータ共有もしやすくなりました。
当初は当社内外におけるサステナブルスターの認知度が低い状況でしたが、東京ガス主催でPM会社各社向けオンライン説明会を開催していただくとともに専用マニュアルも用意いただいたことで、物件PM担当者のシステム導入への理解を得ることができ、短期間で現場に定着させることができました。また、導入初年度からスムーズに運用ができ、安心したことを覚えております。
PM担当者の変更が発生した際には専用マニュアルやサステナブルスター問い合わせ窓口があることを伝えることで、問題なく業務運用できております。運用時の東京ガスのサポート体制が整っていることには心強さを感じております。
私は良いと思ったことは押し通す傾向が強いのですが (笑)、導入以降は社内にてサステナブルスター導入の目的やメリットを共有することで広く理解を得られております。
当社では、物件レベルでの脱炭素化をどう実際に実現するのか、日々、技術動向や他社動向を調査しつつ検討しております。現在、物件への非化石証書組み込み型の電力の導入を進めていますが、サステナブルスターの導入をきっかけに東京ガス担当者との良い関係性が構築でき、東京ガスが提供する各種サービスへのアクセスが容易となったことはプラスとなっています。実際に、さすてな電気や太陽光パネルなどの脱炭素ソリューションの相談をさせていただいております。
東京ガスにはサステナブルスターのデータを活用した分析機能の充実に期待をしております。SBTiやCRREMをもとに目標を立てて終わり、分析して終わり、ではなく、いかに次のアクションに繋げてゆくかが大事だと認識しています。GRESBや省エネ法などの報告目的にとどまらず、脱炭素の実行に繋がる分析までできるように、まずは当社内の意識を高めていきながらさらなる取組みを進めていきたいと考えております。
IGNITURE(イグニチャー)は、エネルギーの枠を超え、未来に向けて先進的で多様なソリューションを通じてお客さま課題の解決を目指す、東京ガス・TGESのソリューション事業ブランドです。