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About GRESBGRESBとは
東京ガスは国内エネルギー事業者初!GRESBパートナーに加盟!
GRESBの概要
GRESBは、不動産会社・ファンドのESGへの取り組みを評価・格付けする国際的な年次のベンチマークで、主に「GRESBリアルエステイト」、「GRESBインフラストラクチャー」の2つの枠組みに大別されます。
リアルエステイトとインフラストラクチャーを合わせると、GRESBに報告される総資産価値は8.8兆米ドル(1米ドル149円換算で、約1,311兆円)にのぼるなど、世界中で投資先の選定や投資先との対話に活用されています。日本からも2023年には135の不動産会社・ファンドが参加しており、参加者は年々増加しております。
(出典:CSRデザイン環境投資顧問株式会社「GRESB 2023年評価結果ー日本からの参加状況ー」)
本HPでは以下GRESBをGRESBリアルエステイトの意味で用いております。
GRESBは、ESGへの取り組みに関するマネジメント方針のみならず、個別物件でのエネルギー消費量等の環境データの提出を求める等、実績をより重視する姿勢に特徴があります。そのため、運用資産における大量のユーティリティデータ(エネルギー、水、廃棄物等)の取得やGHG排出量の集計、エネルギー関連の計算等が必要となることが、担当者の多大な業務負荷になるとともに、多くの外部委託費が発生しています。
評価方法
GRESBスコア
「マネジメント・コンポーネント(MC): 30点」と「パフォーマンス・コンポーネント(PC):70点」(または新規開発・大規模改修の場合はPCの代わりに「ディベロップメント・コンポーネント(DC):70点」)の100点満点で採点される絶対的な評価です。この配点からもGRESBが実績を重視していることが分かります。
GRESBレーティング
全参加者のGRESBスコアの順位によって、相対的に格付けが与えられます。格付けは20%ごとに区切られ、最上位20%が「5スター」、次の20%が「4スター」などと呼ばれます。一般的にGRESBレーティングによる評価が対外的なPRとなります。
グリーンスター
GRESBスコアのMCおよびPC(もしくはMCおよびDC)の二つの評価軸の両方で50%以上のスコアを取るとグリーンスターの認証が得られます。相対評価であるGRESBレーティングとは異なり、グリーンスターは絶対的な評価指標となります。
評価項目
分類 | 説明 | 評価項目 |
---|---|---|
マネジメント (マネジメント・コンポーネント) 30点 |
企業の戦略、リーダーシップ、規定、 社内手続、リスクマネジメント、 ステークホルダーとの関わり等、 全社レベルでの取組に関する項目 |
リーダーシップ |
方針 | ||
レポ—ティング | ||
リスクマネジメント | ||
ステークホルダーエンゲージメント | ||
パフォーマンス (パフォーマンス・コンポーネント) 70点 |
企業の資産ポートフォリオレベルごとの パフォーマンスの情報を測定。 不動産会社や不動産ファンドなど 運用資産を保有する企業向けの項目。 |
レポ—ティングの特長 |
リスク評価 | ||
目標 | ||
テナントとコミュニティ | ||
エネルギー | ||
GHG | ||
水 | ||
廃棄物 | ||
データモニタリングとレビュー | ||
建物認証 |
- 分類
-
マネジメント(パフォーマンス・コンポーネント)
30点 - 説明
- 企業の戦略、リーダーシップ、規定、社内手続、リスクマネジメント、ステークホルダーとの関わり等、全社レベルでの取組に関する項目
- 評価項目
-
- リーダーシップ
- 方針
- レポ—ティング
- リスクマネジメント
- ステークホルダーエンゲージメント
- 分類
- パフォーマンス(パフォーマンス・コンポーネント)
70点 - 説明
-
企業の資産ポートフォリオレベルごとの
パフォーマンスの情報を測定。
不動産会社や不動産ファンドなど
運用資産を保有する企業向けの項目。 - 評価項目
-
- レポ—ティングの特長
- リスク評価
- 目標
- テナントとコミュニティ
- エネルギー
- GHG
- 水
- 廃棄物
- データモニタリングとレビュー
- 建物認証
サステナブルスターでは、エネルギー・GHG・水・廃棄物・個別建物の取組等に関連する部分の報告をご支援いたします。
GRESBに参加する意味
GRESBは投資先の選定や投資先との対話に活用されるため、GRESBを取得することは企業が行っている環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する取り組みを社内外に正しく開示し、適正に評価してもらうことにつながります。GRESBを活用する投資家メンバーは2023年10月時点で、グローバルで150機関に達しました。
リアルエステイトの投資家メンバーは、2022年10月時点で日本からは計10機関となり、2022年には、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、日本初となるインフラストラクチャーの投資家メンバーに加盟しています。
(出典:CSRデザイン環境投資顧問株式会社「GRESB 2023年評価結果ー日本からの参加状況ー」)
参加企業
「GRESB リアルエステイト」へは、2023年でグローバルでは2,084(2022年:1,820)、日本からは135(2022年:122)の企業・ファンドが参加しました。そのうち、J-REITでは新たに1社が参加して57社となり、参加率はJ-REIT市場の99.5%(時価総額ベース、2023年10月6日時点)に達しました。また、非上場の参加者数も昨年の57社から70社へ約2割増加し、私募リートは20社(2022年:15社)となりました。
(出典:CSRデザイン環境投資顧問株式会社「GRESB 2023年評価結果ー日本からの参加状況ー」)
必要なデータ項目の例(Asset Level Dataシート)
- GRESBは毎年7月1日に報告提出期限を迎え、10月上旬ごろにスコアが開示されます。
- 参加者は保有物件の1棟ごとの直近2年分の各種データを報告する必要があります。(報告開始月は任意に定めることができます)
必須事項(詳細)
- 物件名
- 物件の用途
- 物件の所在地
- 物件の持分割合
- 物件の延べ床面積
- 物件の保有状況(1年間を通して保有していない場合は取得日や売却日を記載)
- 物件の空室率
- 物件の運用状況(稼働中 / 新規開発 / 大規模改修)
エネルギー
- 燃料、地域冷暖房、電力の使用量(kWh単位)
使用量を区別して報告できる場合:共用部、 共用サービス部、 テナント専有部(オーナー管理分、テナント管理分)の使用量を区分して報告
使用量を区分して報告できない場合:建物全体の使用量として報告 - 屋外/外構/駐車場でのエネルギー使用量(任意・kWh単位)
- 使用したエネルギーのうち、再生可能エネルギーを活用した量(任意)
GHG排出量
- Scope1,2,3ごとの建物全体のGHG排出量(t-CO₂単位)、各エネルギーを利用できる範囲、取得した範囲、屋外/外構/駐車場からの排出量
- Scope2はロケーション基準での報告が必須であり、マーケット基準での報告は任意
水
- 水の消費量(m3単位)、最大範囲、データ取得範囲
使用量を区別して報告できる場合:共用部、 共用サービス部、 テナント専有部(オーナー管理分、テナント管理分)の使用量を区分して報告
使用量を区別して報告できない場合:建物全体の使用量として報告 - 敷地内外でリユース・リサイクルしている水の量(m3単位)
廃棄物
- 有害廃棄物、無害(一般)廃棄物の発生量(t単位)
- 面積ベースでのデータカバー率
- 重量ベースでの廃棄物処理方法の割合(埋め立て、焼却、リユース、エネルギーへの転換、リサイクル、その他)
スコアアップのポイント
GRESBではマンション等の専有部のエネルギー使用量データも報告対象となりますが、通常はデータを取得することが難しくスコアダウン要因となりがちです。
GRESBでは、 100点満点中、エネルギーとGHGのデータカバー率の配点が13.5点を占めています(2023 Real Estate Scoring Documentより)。
サステナブルスターでは東京ガスが保有するガス・電気データを匿名化・集計処理し、GRESB報告に活用可能な1棟単位でデータ提供が可能となり、GRESBのスコアアップに貢献します。