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日本赤十字社 さいたま赤十字病院 様

エネルギーの多重化・多元化でBCP対策を強化、災害時医療を支える

建物の老朽化、狭隘化を解消するために新病院建設を決定したさいたま赤十字病院。JRさいたま新都心駅前という便利な立地に埼玉県立小児医療センターと連携するかたちで、子どもから大人まで対応できる「さいたま新都心医療拠点」の一角を担うこととなりました。新病院は、埼玉県南地域の高度急性期医療を支える中心的な病院として、最新医療機器の導入、集中治療室の整備、ゆとりある拡張性の高い療養環境づくりなど、あらゆる面でバージョンアップしています。埼玉県立小児医療センターとの連携により総合周産期母子医療センターを整備し、母体・胎児集中治療室(MFICU)を新設。救急ICUも増床し、高度救命救急体制の充実、がん診療の充実も図っています。

さいたま赤十字病院
埼玉小児医療センターとの連携
お客さま情報
所在地 〒330-8777 埼玉県さいたま市中央区新都心1-5
病床数 632床
建物 地上14階、地下2階 / 鉄骨造(免震構造)、一部鉄筋コンクリート造
敷地面積 14,001.33m²
延床面積 67,333.69m²
ホームページ 日本赤十字社 さいたま赤十字病院

ポイント

  1. ポイント1
    埼玉県の災害医療拠点として
    BCP対策を重視、
    エネルギーの多元化で安心・
    安全の体制づくりを
  2. ポイント2
    地域冷暖房を活用した熱供給、
    熱融通でエネルギーの合理化を図る
  3. ポイント3
    オンサイトエネルギーサービスで
    一元管理&省力化
  4. ポイント4
    エネルギーの高度利用により
    BCP対策、省エネ・省コストを目指す

ポイント1埼玉県の災害医療拠点としてBCP対策を重視、 エネルギーの多元化で安心・安全の体制づくりを

災害時には大規模避難施設となるさいたまスーパーアリーナを擁するこの一帯は、埼玉県の防災の拠点となる地域です。このエリアに移転してきたさいたま赤十字病院は、地域の災害医療拠点としても大いに期待されています。屋上のヘリポートは大型防災ヘリの離発着にも使える仕様、病院前のペデストリアンデッキや病院内の多目的ホールでも災害時医療や救護活動が行えるよう整備してあります。そのためエネルギー面では、どのような災害時であっても継続して医療活動が行えるようエネルギーの多元化を重視しました。まず平常時の3日分に相当する電気を確保できる非常用発電機を装備。加えて停電時対応型ガスコージェネレーションシステム(CGS)を導入し、災害に強い中圧管によるガス供給で途切れることのない電力供給を確保しています。さらに地域冷暖房センターとのエネルギーネットワークを構築し、バックアップ体制の強化を図っています。

ポイント2地域冷暖房を活用した熱供給、熱融通でエネルギーの合理化を図る

地域冷暖房とは、エネルギープラントで冷水、蒸気、温水などの熱媒をつくり、配管を通して一定地域内の複数施設に必要なだけの熱を供給し、冷暖房・給湯を行うシステムです。さいたま新都心地域冷暖房センターは平成12年のさいたま新都心の街開きと同時に熱供給を開始、約27haの地域に熱媒を供給しています。さいたま赤十字病院は地域冷暖房を活用することで自前設備の削減、エネルギー源の多様化、バックアップ体制の強化などを図っています。

さいたま地域冷暖房センターによる熱供給

ポイント3オンサイトエネルギーサービスで一元管理&省力化

オンサイトエネルギーサービスとは、ガスコージェネレーションシステムや、空調熱源設備などについて、資金調達から設備設置工事、メンテナンスや運転管理、燃料調達まですべてのエネルギー業務を東京ガスグループにてワンストップで請負うサービスです。 

オンサイトエネルギーサービス

ポイント4エネルギーの高度利用によりBCP対策、省エネ・省コストを目指す

停電対応型ガスコージェネレーションシステムによるエネルギーセキュリティの向上

お客さまの声

安藤 昭彦 様
日本赤十字社 さいたま赤十字病院 病院長

これまで以上に高度な医療を提供すべく、体制を整えて開院いたしました。

新病院の最大の特徴は、隣接する埼玉県立小児医療センターとの協働による総合周産期母子医療センターの運営です。いわゆる連携というよりも、むしろ一体化というほうが相応しい体制で、母児に最適な医療を提供してまいります。また、県内2番目となる高度救命救急センターとして、さらに地域の災害拠点病院として、十分にその役割が果たせるよう準備を整えております。建物に関しては全体を免震構造とし、エネルギーはノンダウンを絶対条件として何重にもライフラインを確保しております。平成29年1月1日に新病院の移転開院を迎え、地域の皆様にも徐々に認知されてきました。今後は、新病院としてのビジョンを明確にし、高度急性期病院としての機能を十分に果たすべく、地域の皆様のご理解を得ながら、集中的・重点的に医療提供を行っていきたいと考えております。

(※)お客さまの所属・役職は取材当時のものです。

主なソリューション・機器

  • 停電時対応型ガスコージェネレーションシステム
  • ジェネリンク(廃熱投入型ナチュラルチラー)
  • 空冷ヒートポンプチラー
  • 電動ターボ冷凍機
  • 小型貫流蒸気ボイラ
ソリューション・機器詳細
形式 能力 燃料 台数
停電時対応型ガスコージェネレーションシステム 発電出力:370kW
発電効率:41.0%
廃熱回収効率:34.0%
総合効率:75.0%
都市ガス:13A 80.0Nm3/h 1基あたり
温水:308kW
2台
ジェネリンク
(廃熱投入型ナチュラルチラー)
冷房能力:1,266kW(360RT)
暖房能力:838kW
都市ガス:13A 1基あたり
冷房時:54.1Nm3/h(廃熱回収有り)
冷房時:77.4Nm3/h(廃熱回収無し)
暖房時:77.0Nm3/h
2台
空冷ヒートポンプチラー 冷房能力:595kW(169RT)
暖房能力:406kW
消費電力:5.5kW×28基 1セットあたり 2セット
電動ターボ冷凍機 冷凍能力:1,512kW(430RT) 消費電力:252kW
冷水量:3,090L/min(14℃〜7℃)
冷却水量:4,237L/min(32℃〜38℃)
1台
小型貫流蒸気ボイラ 相当蒸発量:1,500kg/h(940kW) 都市ガス:13A 85.1Nm3/h 1基あたり 2台

導入したソリューション・機器

掲載情報は導入時点のものです。

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