宗教法人救世軍 救世軍ブース記念病院 様

エネルギーマネジメントサービスを使った最適システムの構築で、省エネ・省力化を実現

弱者救済の精神のもと、時代のニーズに応えた医療を提供

救世軍ブース記念病院は、1916年、ロンドンのキリスト教牧師ウィリアム・ブースにより、当時蔓延していた結核患者の療養所「救世軍杉並診療所」として開設されました。いつの時代も弱者救済の思想のもとに治療を行い、医療の発展にともない結核患者が減少した後は地域医療を支える中核病院として、高齢化社会を迎えた現在では療養型病床とホスピスの機能も加え、地域住民の心と体のケアを行っています。

エネルギーのお悩みをワンストップで解決

東京ガスのエネルギーマネジメントサービス
お客さまごとにお悩みをうかがい、分析したうえで、オーダーメイドのソリューションをご提供。エネルギーコストの平準化、初期投資不要、フルメンテナンスなど、お客さまのニーズに合わせて最適のサービスをご提案いたします。

快適な療養環境を維持するためのガス空調設備

同病院では、快適な療養環境と省エネ・省コストを両立させるため、2002年にガス空調(GHP)を採用しました。GHPの採用により、夏の節電貢献をはじめ、デマンド値低減による省コストを実現していましたが、導入から13年が経過した頃から、老朽化に伴う効率低下や燃費の改善が課題となり、リプレイスを決定しました。

ガス空調(GHP)のご提案
ジェネライトとGHPのダブルで省エネ・節電
GHPはコンプレッサーを高効率エンジンで駆動させるため、EHPに比べ消費電力が約10分の1となります。ガスで発電するジェネライトを併用することにより、さらに節電が可能に。逼迫した真夏のピーク電力削減にダブルで貢献します。

電源の多重化で停電時でも医療継続

東日本大震災の際には、大きな被害はなかったものの、非常時におけるエネルギー確保の重要性を感じ、GHPリプレイス時にガスコージェネレーションシステム(ジェネライト停電時対応機)を導入することにしました。これにより停電時のさらなるエネルギーセキュリティ強化が図れるだけでなく、平常時は発電した電力を系統連系することにより、GHPとダブルの省エネが実現できるようになりました。

最適システム設計による省エネ・BCP対策

ガスコージェネレーションシステム(ジェネライト停電時対応機)のご提案
発電と同時に発生する廃熱を給湯利用
ガスコージェネレーションシステム「ジェネライト」は、クリーンな都市ガスを燃料に発電を行い、同時に発生する廃熱を貯湯ユニットに通して給湯利用するシステムです。廃熱の有効利用により、入力エネルギーの80~85%を利用。発電による買電量の低減、廃熱利用によるボイラ等の燃料節約によりコスト削減が可能です。
停電時は自立運転で発電を継続
「ジェネライト停電時対応機」は、平常時は発電した電力を商用電力と系統連系することで病院全体に活用し、節電に貢献します。災害などによる停電時には自動的に自立出力に切り替わり、自立運転により発電した電力を予め選定した機器に給電することで、停電時における医療継続を可能にします。

主な導入機器・設備

<新規設備>
  • ガスコージェネレーションシステム(ジェネライト停電時対応機) 1台
    発電出力 25kW
    発電効率 33.5%
    廃熱回収効率 51.5%
    総合効率 85.0%
  • GHP(ガスヒーポン) 11台
    冷房能力 合計 654kW
    暖房能力 合計 735kW
<既存設備>
  • ナチュラルチラー(ガス吸収冷温水機) 4台
    冷房能力 105kW(30RT)×2台、281kW(80RT)×2台
  • ガス温水ボイラ 8台
    定格熱出力 93kW×3台、116kW×2台、116.3kW×3台

お客さま概要

宗教法人救世軍 救世軍ブース病院

所在地 :東京都杉並区和田1-40-5
病床数 :199床(一般病棟32床・緩和ケア病棟20床・療養病棟147床)
建物  :地上7階
敷地面積:8,117m²
延床面積:9,529m²