八重洲二丁目北地区 様

三井不動産TGスマートエナジー株式会社【スマートエネルギーネットワーク】

開発計画

東京駅前に広がる八重洲エリアの大規模再開発における新たなランドマーク「東京ミッドタウン八重洲」に、ガスコージェネレーションシステム(以下、CGS)を中心としたエネルギーセンターを設置し、自立分散型のエネルギー供給を行います 。エネルギーセンターでつくられた電気と熱は、オフィス・商業施設・ホテルに加えバスターミナル・小学校を有する「東京ミッドタウン八重洲」のほか、既存施設である「八重洲地下街」にも供給され、さらに現在開発が進められている「八重洲二丁目中地区」にも供給エリアが拡大される予定です。エネルギーの地産地消と安定的な電気と熱の面的供給により、日本の交通と経済の重要拠点である八重洲エリアの防災力・環境性を高め、街の国際競争力向上に貢献します。


【POINT1】非常時にもエネルギー供給を継続し、都市防災力を強化

東日本大震災発生時にも供給が途絶えなかった中圧ガスを燃料とする大型のCGSにより、系統電力が停止しても、中圧ガスの供給が継続する限り電気と熱の供給が可能です。また、断水時にも蓄熱槽の水を熱源機器の冷却水として有効活用することで継続して熱を供給し、企業のBCPを高い次元で実現します。非常時には、地域の防災拠点機能の核となる小学校に加え、「東京ミッドタウン八重洲」内にあるバスターミナルや帰宅困難者のための一時滞在施設などにも継続して電気と熱を供給し、街の防災力を高めます。

※ BCP:Business Continuity Plan(事業継続計画)


【POINT2】徹底した防災対策を施した八重洲エネルギーセンター

CGSは地震の影響の少ない地下に設置しています。また、プラントへの水の侵入を防ぐため地下4階から地上2階まで壁を立ち上げた「つぼ型潜水艦構造」を採用し、水密扉と併せて徹底した水害対策を施しています。プラント自体を災害からしっかりと守ることで、非常時のエネルギー供給を可能とします。

【POINT3】電力需給ひっ迫時の電力不足解消に貢献

電力需要が高まる夏季・冬季は、広域で電力需給がひっ迫する状況が見込まれます。八重洲エネルギーセンターは、分散型電源であるCGSの発電により平常時から系統電力の負荷を軽減し、電力需給バランスの安定化に寄与します。さらに、電力需給ひっ迫時に系統からの要請があった際には、CGSを焚き増すことで電力需給ひっ迫の解消に貢献します。

【POINT4】エネルギーの地産地消によるCO₂削減と非化石証書による電力グリーン化 

CGSを活用して高効率で発電するだけでなく、発電時に発生する廃熱を活用してつくられた熱を面的に供給することにより廃熱利用率を高め、さらにICTを活用したエネルギーマネジメントシステムによる機器の最適運転を実現することで、一般的なビルと比較して約26%のCO₂排出量を削減します。また八重洲エネルギーセンターでは、供給する電力に共同事業者である 三井不動産株式会社の提供する非化石証書を組み合わせることで、電力の「実質グリーン化」を実現します。この「グリーン電力」は、環境価値を付加した実質的な再生可能エネルギーとみなされ、企業のESG対応への取り組みを推進します。



本プロジェクトについては、三井不動産TGスマートエナジー株式会社のホームページ でもご覧いただけます。

※ 三井不動産TGスマートエナジー株式会社は、三井不動産と東京ガスの出資により設立された電気・熱供給事業者です。