サステナブルスター

ヒューリックリートマネジメント株式会社が、「サステナブルスター」を採用した理由と効果について、同社運用管理部の樋沼様と勝亦様、木村様にお話を伺いました。

そもそも抱えていた課題とは

当部として対応すべき業務は多々ある中で、GRESB報告業務に関する業務負担が非常に大きいと感じていました。報告に必要となるデータの入力業務については、別会社に一部の業務を委託しており、そのチェックを当部の担当者が対応するという役割分担になっています。報告時期の直前では、当部と委託先企業との間での修正に関するやりとりが非常に多くなり、また、データの管理はExcelで行っていたため、修正の度にバージョン更新が発生し、ケアレスミスなどの温床になっていました。

特に単位換算や熱量変換については、当部での検証作業にも非常に多くの時間を費やしますが、保有物件数も年々増えていく中、その正確性を担保するのが難しく、課題だと感じていました。

「サステナブルスター」を採用したきっかけとは

当部のメンバーは環境意識が高く、日頃からサステナビリティ関連のニュースなどにはアンテナを張っていましたし、データ基盤整備についての関心はありました。
省エネ法などに対応できるクラウドサービスの存在は把握していましたが、なかなか「話を聞きたい」とまでは思わず、一歩を踏み出せないでいました。
その中で、CSRデザイン環境投資顧問株式会社様が配信しているメルマガの中で、東京ガスが、「不動産・REIT業界向けのESG経営支援クラウド」を開発したことを知り、当部から、東京ガスにコンタクトを取らせていただいたので、今となっては、偶然の出会いであったと思っています。

ユーザーファーストで、ALDシートに準拠したユーザーインターフェイスであること以上に、開発責任者や担当者の方がGRESBや省エネ法などの制度を深く理解している専門性の高さが導入の決め手になりました。

その結果とは

データや証憑をサステナブルスターに移行したことで、クラウド上で複数人での同時作業が可能になり、生産性が向上したため、結果としてGRESB報告業務の正確性が向上しました。

当然ながら、システム導入前は、Excelのみでの管理でしたので、テナント、ビルメンテナンス会社、プロパティマネジメント会社など複数の関係者とのデータのやりとりの中で、どこかでヒューマンエラーが発生しやすい環境になっていましたが、サステナブルスターでは、単位換算や熱量変換も自動計算でき、報告に必要なエネルギー使用量やGHG排出量データの正確性が格段に向上しました。

また、証憑管理についても、以前は別で管理していたので、Excelファイルとの突合に非常に時間を要しておりましたが、サステナブルスターでは、データ入力と同画面で証憑のアップロードまで可能になっているので、当部での再鑑作業もスムーズになり、業務効率化もできています。今年度は、サステナブルスターへの移行期でもあったので、一部の業務は、Excelが残っている状況ですが、来年度に向けてExcel を廃止してサステナブルスターに完全移行を進めることで、ESG報告に対するより強固な業務基盤を構築し、環境意識の高いメンバーで本質的なサステナビリティ推進業務への注力と環境ビジネスの推進をしていきたいと思います。