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- Case3:東京ガス熊谷ビル
熊谷市と東京ガスの共同提案プロジェクト
再生可能エネルギーを利用した建物間融通によるエネルギーの面的利用(省CO2推進モデル事業)
熊谷市と東京ガスは、エネルギーの面的利用システムを用いて、東京ガス熊谷ビルに設置された太陽熱集熱装置から得られた熱の一部を、隣接するマロウドイン熊谷様(ホテル)との間に熱導管を敷設して、融通しています。
この共同提案は、国土交通省の平成21年度第2回住宅・建築物省CO2推進モデル事業に採択されました。
プロジェクト概要
建物間融通によるエネルギーの面的利用
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システム説明
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太陽熱集熱システム
高温(80℃程度)かつ高効率での集熱に優れた真空管式太陽熱集熱器を採用。また耐風性能に配慮しつつ集熱面積を最大化できるよう、傾斜角度や設置レイアウトを工夫している。
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熱融通導管システム
熱媒温水の往き、戻りのための2本の熱導管を公道下に埋設。ホテル側に設置された貯湯槽に付属する熱交換器を通じて熱の融通が行われる。
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ソーラーナチュラルチラー
(ソーラー吸収冷温水機)集熱された太陽熱は、温水としてソーラーナチュラルチラーに投入され、冷房用の冷水をつくる。
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高効率ガス熱源システム
空調用にナチュラルチラー、給湯用に業務用潜熱回収型給湯器「エコジョーズ」を設置。太陽熱を最大限に活用するため、いずれも太陽熱利用システムと連携して運用されている。
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高効率ガスエンジン
コージェネレーションシステム太陽熱の集熱量や温度レベルは、天候の状況により、建物側の負荷とは無関係に変動するため、必要に応じて熱量等を補完する必要性が生じる。そこで、建物の電力需要をまかなうガスエンジンコージェネレーションシステムを導入し、その廃熱により太陽熱の変動を補完している。
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太陽熱発電システム
屋上の一部に太陽光発電パネルを設置し、ガスコージェネレーションシステムと併用して、館内に電力を供給。ホテル側へ熱融通する際の動力にもこの電力が活用されている。
システムフロー概要

期待される省CO2効果
熱源改修タイミングで再生可能エネルギーの最大限の有効利用をめざすことで、改修前より年間11t‐CO2の省CO2効果が期待できます。
年間の太陽熱集熱量と余剰熱量(試算)
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建物概要
マロウドイン熊谷
所在地 | 埼玉県熊谷市 |
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竣工年月 | 1986年4月 |
規模 | 地上9階 |
建物用途 | ホテル・レストラン・宴会場 |
延床面積 | 8,940m² |
東京ガス熊谷ビル
所在地 | 埼玉県熊谷市 |
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竣工年月 | 1984年10月 |
規模 | 地上3階 |
建物用途 | 事務所 |
延床面積 | 1,400m² |