JoyWatcherとWebアダプタの活用で、Web対応の遠隔監視システムを構築
現場の要求と一体になった24時間の監視体制を短期間で実現
制御用コントローラは横河電機製PLCを使用し、Ethernetインターフェ−スモジュールを介してEthernetでリモート操作・監視用サーバPC JoyWacherとつながっています。
さらにEthernet上にはADSLモデム、無線LANが設置されています。
サーバPCは汎用のPCで、WindowsXP,JoyWacher,JoyWacherWebアダプタで構成されていいます。
また、サーバPCは、ADSLモデムを通してInternetにつながっており、遠隔地からInternetを使ってサーバPCにアクセスすれば、装置の運転の状況やトレンドデータを遠隔地のPCよりInternetExplorerで監視できるようになっています。
異常発生時にメール発信する機能や装置の異常診断機能なども付けました。
また、無線LANを使って装置近傍で監視用PCも使えるようにしています。
この監視用PCにもSCADAはJoyWatcherを使い稼動状況のグラフィック表示、アラームサマリ、ヒストリカルトレンドなどの運転情報の他、各種運転パラメータなどを調整できる機能を有しています。
装置自身の立上げは現場で行うため、操作専用タッチパネルが設置され、単独で操作出来るようになっています。
基本的には無人運転を前提にシステム化されていて、Internetを通してコントロール出来るようにしてありますが、現場にノートパソコンを持ち込んで装置内のLANにつなぎ、サーバPCの情報を見ながらメンテナンスすることも可能になっています。(ネットワーク系統図参照)
JoyWatcherの導入成果としては大きく3つあります。
1つめは、高い操作性(作りやすさ・使いやすさ)です。今回のシステムでは150枚程度の画面を製作しましたが、工程図の作成が直感的でわかりやすい点、またFAモニタでフェイスプレートの表示数に制限がないため、多くの情報が同一画面上に表現できることなどがあげられます。
2つめは、データベースの取り扱いが自由で簡単にできることです。
データベースサーバの設計の際、Microsoft Excelのインポート、エクスポート機能を利用できるため、設計時間を大きく削減できたことです。
3つめは、操作に必要となる機能を実現するために、VBなど他の開発言語を使用せずにJoyWatcherの機能のみで製作できたことはプログラム製作者にとってはとても有難い事ですし、将来的なメンテナンスなどを考えると大きなポイントと言えます。
今回JoyWatcherとWebアダプタを活用することにより、24時間監視することのできるWeb対応の遠隔監視システムを構築しましたが、同様のシステムを他のSCADAで構築するよりも安価に実現できました。
東京ガスのサポートとの連係プレイもすばらしいものがありました。多くの画面を作るにあたり、メニュー選択用のボタンを画面ごとに作らざるを得ませんでした。
ツールバー機能を提供してもらえないかと要望したところ短期間で開発してくれ、今回のシステムに盛込むことができました。現場の要求と一体になったメーカ体制を高く評価しています。
IGNITURE(イグニチャー) は、エネルギーの枠を超え、未来に向けて先進的で多様なソリューションを 通じてお客さま課題の解決を目指す、東京ガス・TGESのソリューション事業ブランドです。