厨房談義[第2回] 業務用厨房における衛生管理ノウハウ 〈実践編〉 「夏場の食中毒事故を未然に防ぐ! いますぐ取り入れたい衛生対策のキーポイント」
ミナミアンドアソシエイツ 代表
南岳男
南 経営者やマネージャーが気をつけるべきポイントは、「仕事のマンネリ化」です。衛生対策は1日も休むことができません。毎日の習慣を見直し、徹底することが、いちばんの早道なのです。 経営者・マネージャーが取り入れたい衛生管理ノウハウ 1 マニュアルを効果的に使う
2 当番制を導入する 長期的に人材を育てる意味でも、当番制の導入は効果的です。1週間交代、または毎日交代で、衛生管理の担当者を決めます。作業日誌のようなものを作るといいでしょう。翌日の休憩時間などに、各自の反省などを報告しあうことも、自覚を促す効果があります。 3 道具類は色分けを 衛生管理は、現場のオペレーターの誰もが行うことができるものでなくてはなりません。まな板や布巾など、頻繁に使う道具類は、下処理用、調理用など、工程別に色分けをして印を付け、区別しましょう。下処理用は、グリーンのまな板、グリーンの包丁、グリーンの布巾、といった具合に統一すると、分かりやすくなります。 |
南 そのほか、細かいことですが、自宅にペットがいる従業員は、厨房に入る前に着替えをすませるよう、 特に注意を促しましょう。知らず知らずのうちに、細菌の媒体となってしまう危険があります。 また、経営者やマネージャーは、季節の食材に応じた対策方法や、周囲でどういう食中毒事故が起こっっているか、などについて情報を得る必要があります。カラ付き卵を使っているところであれば、生卵を使ったところの布巾や容器の洗浄に特に気をつけるなど、対策方法が変わってきます。 |