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有名シェフのレシピ集
ホテルの総料理長や、有名店のオーナーシェフが、「BO!料理セミナー」で披露したとっておきのレシピをお教えします。
(協力:フランス料理文化センター)
第71回 レストラン ラフィナージュ
オーナーシェフ 髙良康之氏
※作り方動画を「厨BO!動画セミナー 8」でご覧いただけます。
カリフォルニアより ブルーチーズの香るリ・ド・ヴォーとエスカルゴのキャソレット
材料
- 《①クールブイヨン(作り易い分量)》
-
- タマネギ(スライス)
- 100g
- 人参(スライス)
- 60g
- セロリ(スライス)
- 40g
- 白ワインビネガー(マイユ)
- 20ml
- 白ワイン
- 20ml
- 水
- 2リットル
- 白粒胡椒
- 5粒
- タイム
- 1枝
- ローリエ
- 1枚
- 塩
- 適量
- 《②エスカルゴ(4人分)》
-
- エスカルゴ(水煮・缶詰)
- 24個
- 《③リ・ド・ヴォー(4人分)》
-
- リ・ド・ヴォー(ブランシールした物)
- 15g×3個×4人分
- 強力粉
- 適量
- 塩
- 適量
- 《④マッシュルーム(4人分)》
-
- マッシュルーム(縦4等分)
- 8個
- 《⑤その他》
-
- 無塩バター
- 40g
- ニンニク(みじん切り)
- 5g
- エシャロット(みじん切り)
- 40g
- コニャック(ブランデー)
- 40ml
- マデラ酒
- 60ml
- 白ワイン
- 120ml
- 生クリーム(38%)
- 360ml
- トマトペースト
- 20g
- オリジナルブルーチーズ(Point Reyes社)
- 60g
- 塩、白コショウ
- 適量
- 《⑥仕上げ用》
-
- パセリ(みじん切り)
- 適量
作り方
- エスカルゴの下処理をする。①の材料を全て鍋に入れて火にかけ、沸騰させてアクをすくい、ミジョテ(※1)の状態にし、30分程度火にかけ、シノワで漉して冷ます。
- エスカルゴの下処理をする。②のエスカルゴをザルにあけ、ぬめりを取るように良く水洗いする。
- エスカルゴを鍋に入れ、エスカルゴがかぶる程度のクールブイヨンを加えて弱火にかけ、30分程度煮る。
- 臭みが抜け、柔らかな状態になったらクールブイヨンと共に容器に移し、冷ます。
- ③のリ・ド・ヴォーの下処理をする。リ・ド・ヴォーを氷水に取り、デゴルジェ(※2)をする。血抜きが終えるまで氷水を取り換えながら冷蔵庫に入れておく。
- 薄めの塩水を作り鍋に入れ、血抜きを終えたリ・ド・ヴォーを加えて弱火にかけ、ゆっくりとブランシールする。
- ブランシールが出来たら氷水に取り、冷ましながら薄皮を取り除き、氷水から取り上げ、タオルに包んで水気を取りながら冷蔵庫で保管する。
- 7のリ・ド・ヴォーを切り分け、塩をし、全体に強力粉をまぶしておく。
- 3のエスカルゴを人数分クールブイヨンから取り上げ、軽く水分を取っておく。
- 料理を仕上げる。弱火で熱したフライパンにオリーブオイル(分量外)を加え、エスカルゴとマッシュルームをソテして塩をし、取り除く。
- 同じフライパンにオリーブオイル(分量外)を加えて、8のリ・ド・ヴォーを加え、全面に焼き色を付けながらソテーし、⑤の無塩バターを加え、10のエスカルゴとマッシュルームを戻し入れ、ニンニク、エシャロットを加えて炒める。
- コニャックを注ぎフランベして軽く煮詰め、マデラ酒、白ワインを加えて煮詰める。
- 更に生クリームを加え、トマトペースト、ブルーチーズを加え良く混ぜ合わせ、塩、白コショウで味を調える。
- リ・ド・ヴォーやエスカルゴをソースと共に取り分け、仕上げにパセリのみじん切りをあしらう。
※1:ミジョテ (Mijoter)じっくり弱火でコトコト煮る。
※2:デコルジェ(Dégorger)流水にさらして不純物、アクを抜く。
ゲームヘン鶏のルーロー、トーマチーズのフォワイヨー
材料
- 《ゲームヘン鶏のルーロー》
-
- ゲームヘン鶏
- 500g(1羽分)
- 《A:マリネ》
-
- 塩
- 総量に対して1%
- ホワイトポルト酒
- 15ml
- 《B:ファルス①》
-
- 無塩バター
- 30g
- タマネギみじん切り
- 100g
- 塩
- 適量
- 《B:ファルス②》
-
- パン粉
- 10g
- 牛乳
- 25ml
- 《B:ファルス③》
-
- 鶏挽肉
- 100g
- 全卵
- 1/2個分
- 塩
- 3g
- 白コショウ
- 1g
- 《フォワイヨー(作り易い分量)》
-
- トーマチーズ(すりおろし / Point Reyes社)
- 100g
- 生パン粉
- 70g
- ⻩卵
- 1.5個分
- ナツメグ
- 適量
- 塩
- 適量
- 生クリーム(38%)
- 50ml
- 《ソース(作り易い分量)》
-
- 無塩バター
- 適量
- オリーブオイル(ピュア)
- 適量
- エシャロット(スライス)
- 300g
- マッシュルーム(スライス)
- 80g
- タイム
- 2 枝
- ローリエ
- 1枚
- 白ポルト酒
- 300ml
- ヴェルモット酒
- 300ml
- 白ワイン
- 100ml
- フォン・ブラン・ド・ヴォライユ
- 1リットル
- フォン・ド・ヴォー
- 80g
- 《ソース仕上げ用》
-
- 生クリーム(38%)
- 250ml
- ピメントエスプレット
- 適量
- 塩
- 適量
- 《付け合わせ(4 人分)》
-
- アピオス(塩茹でして縦半割にした物)
- 4個
- 芽キャベツ(塩茹でして縦半割にした物)
- 4個
- 無塩バター
- 適量
- 塩
- 適量
作り方
- ルーローを作る。 鶏を背開きにして1枚におろす。
- 平らになるようにモモ肉などを切り広げる。
- 1枚に切り広げた鶏肉の総量を量り、Aに従い1%の塩とポルト酒で半日マリネする。
- Bの材料でファルスを作る。①のバターで、タマネギに塩をして色付けないように炒め、冷ましておく。
- ②の材料をボウルに入れ、パン粉をふやかす。
- 鶏挽肉を用意する。
- 6のミンチと、4のタマネギ、5のパン粉と共に、③の残りを全てボウルに入れ、粘りが出るように良く混ぜ合わせる。
- ラップを敷き、モモ肉を手前にして皮面が下になるように、3のマリネした鶏肉を広げる。
- 鶏の表面に、7のファルスを広げる。
- 手前のモモ肉から奥の胸肉に向かってラップと共に円柱状に丸め、両端をタコ糸で縛る。合わせて、3ヵ所程度タコ糸を掛け、形を整える。
- 更にアルミホイルを使い全体を包む。
- 70℃の蒸し器に入れ、芯温が63℃になるまで約2時間加熱する。
- 芯温が63℃になったら氷水に取り冷ます。
- 充分に冷めたら、アルミホイル、タコ糸、ラップを外し、再度ラップで巻き、形を整える。
- フォワイヨーを作る。全ての材料をフードプロセッサーに入れ良く混ぜ合わせる。
- 充分に混ざったら取り出して、ラップを使い円柱状に纏めておく。
- ソースのベースを作る。鍋に無塩バターとオリーブオイルを入れ、エシャロットを色付けないようにシュエする。
- 更にマッシュルームを加えて炒め、タイム、ローリエを加えて炒め、白ポルト酒を加えて半量ほど煮詰め、ヴェルモットを加えて更に半量まで煮詰める。
- 18にフォン・ブラン・ド・ヴォライユとフォン・ド・ヴォーを加えて半量まで煮詰め、ポットにシノワで漉してベースとして取り置く。
- ソースを仕上げる。鍋に、19のベースを入れて沸かして味を確認し、生クリームを加え、ピメントエスプレット、塩を加えて味を調える。
- 付け合わせの下処理を行い、バターでソテーし、塩で味を調えておく。
- 14のルーローを1人前60g程度に切りだす。
- 16のフォワイヨーをスライスし、22のルーローの上に乗せ、オーブンで温める。
- 充分に温まったら、サラマンドルに移してフォワイヨーに焼き色を付ける。
- 皿に、21の付け合わせを盛り、24の鶏を盛り、20のソースを添えて仕上げる。