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有名シェフのレシピ集
ホテルの総料理長や、有名店のオーナーシェフが、「BO!料理セミナー」で披露したとっておきのレシピをお教えします。
(協力:フランス料理文化センター)
第65回 ラ・ロシェル
総料理長 川島孝氏
Confit d’agneau et pastia
ロゼール産仔羊(アニョーロゼール)のコンフィとパスティア
仔羊のコンフィ
材料
- 《フォン・ダニョー(仔羊フォン)》
-
- 仔羊の骨
- 3kg
- 《A》
-
- 玉ねぎ
- 360g
- 人参
- 240g
- セロリ
- 60g
- エシャロット
- 100g
- にんにく
- 140g
- トマト(完熟)
- 100g
- ブイヨン
- 3リットル
- 《仔羊のコンフィ》
-
- 仔羊(骨付き腿肉、肩肉)
- 2kg
- 《アセゾネ塩》
-
- クリスマス島の塩
- 85g
- 白胡椒
- 20g
- ナツメグ
- 10g
- フォン・ダニョー
- 2リットル
- にんにく
- 6片
- エシャロット
- 6個
- トマト(2cm角)
- 10個
- 《B》
-
- コリアンダーホール
- 30粒
- クミンホール
- 2g
- スターアニス
- 4個
- タイム
- 4本
- ローリエ
- 3枚
- ローズマリー
- 4本
- オリーブオイル
- 適量
作り方
フォン・ダニョー(仔羊フォン)
- 仔羊の骨は180℃のオーブンで焼き目がつくまで焼く(20~30分)。
- Aのミルポア(香味野菜)をオリーブオイルで炒め、1の骨、トマト、ブイヨン(ひたひた)を加える。しっかりとエキュメ(灰汁取り)をして、香りが出るまで煮込む(約1時間30分)。目の細かいシノワ(濾し器)で濾す。
仔羊のコンフィ
- 腿肉は骨付のままを使用。1kgに対して17gのアセゾネ(塩・胡椒で調味)をし、一晩浸透させる。
- Bのエピス(スパイス)、香草はオーブンで香りを出しておく。
- 腿肉、肩肉をこんがりと油脂分をかけながら(アロゼ)焼く。
- にんにくを炒め、香りが出たら、エシャロットを加える。前足、後足、フォン・ダニョー、トマト、3のエピスを加える。140℃オーブンに入れ、芯温80℃のコンフィにする(1時間30分~2時間)。オーブンから取り出し、一晩そのまま冷ます。
- 骨からはずした腿肉をカット(100g)し、キャセロールに入れ、1を濾したジュ・ダニョーと一緒にアロゼしながらオーブンで表面に焼き色を付ける(約15分)。ラケ(照りが出るよう)に仕上げる。
仔羊ロース肉の低温コンフィ、緑パン粉
材料
- 仔羊ロース肉
- 100g
- タイム
- 1枝
- ローズマリー
- 1枝
- オリーブオイル
- 30g
- 生パン粉
- 20g
- イタリアンパセリ(みじん切り)
- 5g
- マイユ ディジョンマスタード
- 小さじ1
- 《クスクスエスプーマ》
-
- 玉ねぎ
- 1/2個
- クールジェット(ズッキーニ)
- 1本
- 赤パプリカ
- 1/2個
- にんじん
- 1/2本
- 《C》
-
- トマトコンサントレ(トマトペースト)
- 40g
- クスクスエピス
- 5g
- 生クリーム
- 200g
- 牛乳
- 100g
- マスカルポーネ
- 50g
- 《スムール》
-
- クスクス
- 50g
- オリーブオイル
- 15cc
- お湯
- 50cc
- バター
- 10g
- クリスマス島の塩、胡椒
- 少々
- とうもろこし(粒)
- 15g
作り方
- 生パン粉、イタリアンパセリをロボクープもしくはミルミキサーでよく回し、冷蔵庫で1日乾かす。
- ロース肉は冷蔵庫より取り出しておく(常温30分~1時間)。アセゾネし、10分ほど休ませる。タイム、ローズマリー、オリーブオイルを真空パックに入れ、56℃の低温調理で1時間、火を入れる。
- 真空パックから取り出し、表面に焼き色を付け、ディジョンマスタード、緑パン粉を付け、表面を軽く炙る。
クスクスエスプーマ
- 玉ねぎ、クールジェット、赤パプリカ、にんじんは1cm角に切る。
- 鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎをスュエ(水分が出るように炒める)する。さらに、クールジェットと赤パプリカ、ニンジンをスュエする。
- Cの材料を加えて、柔らかくなるまで煮る(5~7分)。
- ミキサーにかけて濾し、味をととのえ、エスプーマにする。
スムール
- ボールにクスクス、塩、胡椒、オリーブオイルを入れ混ぜ合わせる。
- お湯を加えてラップをして、10分ほどおいておく。
- バター、とうもろこしを加えダマをほぐし、塩、胡椒で味をととのえる。
パスティア
材料
- パートフィロ
- 適量
- 《D》
-
- コンフィにした肩肉をほぐす
- 150g
- トマトコンカッセ
- 30g
- 塩レモンの皮
- 13g
- バジル
- 適量
- マスカルポーネ
- 12g
- クリスマス島の塩、胡椒
- 適量
- 《クスクスエピス(※P=粉末)》
-
- ピマンデスプレットP(エスプレット産赤唐辛子)
- 6g
- コリアンダーP
- 7g
- キャラウェイP
- 5g
- クミンP
- 7g
- ブラックペッパーP
- 2g
- ジンジャーP
- 2g
- ニンニクP
- 2g
- ターメリックP
- 3g
- パプリカP
- 5g
作り方
- Dの材料を混ぜ合わせ、パートフィロに包む。
- フライパンにオリーブオイルを温め、1を焼き上げる。
塩レモンの皮
- レモン3個、クリスマス島の塩50gを用意。
- レモンを絞り、塩で揉み、2週間おいておく。
ソース/バジルオイル
材料
- ジュ・ダニョー
- 100cc
- バター(無塩)
- 6g
- とうもろこし(粒)
- 50g
- クミンパウダー
- 小さじ1/2
- くず粉
- 適量
- 《バジルオイル》
-
- バジル
- 90g
- パセリ
- 10g
- オリーブオイル
- 300cc
作り方
- ジュ・ダニョーを沸かし、くず粉で濃度をつける。
- アシェ(みじん切り)にしたとうもろこしを入れて煎じる(5~10分)。
- バター、クミンを入れ、くず粉で濃度をつけて濾し、味をととのえる。
バジルオイル
- バジル、パセリを半量は茹で、半量は生で使用する。
- 60℃に温めたオリーブオイルとミキサーにかける(3分)。
- リードペーパーなどで濾す。
付け合せ
- 「ニイクラファーム」のハーブサラダ(クレソン、エストラゴン、オレガノ、バジル)
- 焼きカブ
盛り付け
- ピマンデスプレットを皿にふりかけ、スムールをひき、上にロース肉をのせる。
- ラケにした腿肉コンフィとパスティアをのせ、ハーブのサラダを飾る。
- クスクスエスプーマ、バジルオイル、ソースをかける。