グリスフィルターとグリストラップの効率的な清掃方法を徹底解説

2023年3月10日

公開日:2023年3月10日
「グリスフィルターはどのように清掃するの?」
「どれくらいの頻度で掃除したら良いのか」

厨房を清潔に保つため「グリスフィルター」や「グリストラップ」の清掃は欠かせません。
しかしどのように清掃するのかわからず、困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

適切に清掃できていなければ、厨房の衛生環境に大きな影響を与える可能性があり、安心してお食事を提供したりお客さまに喜んでもらえたりできないでしょう。

本記事では、グリスフィルターやグリストラップの清掃方法や頻度について、詳しくご紹介します。
きれいで安心して料理を提供できる環境を整えましょう。

目次

1. グリスフィルターの清掃はなぜ必要?


グリスフィルターとは、排煙中の油脂分を取り除くフィルターのことです。
油を含んだ煙がそのままダクトに入ると、ダクト内に油が付着し、火災の危険性が高まります。
グリスフィルターは煙内の油を除去し、ダクト内に油が入らないようにしてくれます。

グリスフィルターの清掃をせずそのままにしていると、油が固まり汚れが落ちにくくなる恐れがあります。
固まった油は火災の原因となるだけではなく、害虫や細菌の温床になりかねません。
油が垂れてきて調理中の機器に落ちる恐れがあり、衛生面に影響をおよぼす可能性もあります。

また、グリスフィルターが目詰まりし、煙の吸い込みが悪くなります。
すると排気が十分にできず、お客さまのいるフロアへの煙の充満や一酸化炭素中毒の危険性が高まるでしょう。

清潔で安心できる環境を維持するため、グリスフィルターの清掃は欠かせません。

2. グリスフィルターの清掃方法

グリスフィルターの清掃はどのように行うのでしょうか?
清掃に必要なもの・手順・頻度について、それぞれご説明します。
2-1. グリスフィルター清掃にあたって準備するもの
グリスフィルターの掃除に必要なものは次の3つです。

  • スポンジ
  • ゴム手袋
  • 油汚れ用洗剤
スポンジは清掃用のものを準備してください。
2-2. グリスフィルター清掃の手順について
  1. つけおき容器にお湯(40℃くらい)と油汚れ用洗剤を入れて希釈液をつくる
  2. グリスフィルターを取り外し、つけおき容器に浸ける
  3. 汚れがひどい部分はスポンジでこすり落とし、流水ですすぐ
  4. 乾燥させる
希釈液は、使用する油汚れ用洗剤に記載されている分量を目安にして作成してください。
2-3. グリスフィルター清掃の頻度は?
グリスフィルターを清掃する頻度は、1ヶ月に1回程度です。 ただし油煙の発生量が多い場合は、さらに短いスパンで清掃が必要になるでしょう。

汚れが溜まらないように、自分の店舗に適切な頻度で清掃を行ってください。

3. グリストラップの清掃方法


グリストラップは油脂や残飯、野菜くずなどが直接下水へ流れないようにするために、業務用の厨房に設置が義務付けられている装置のことです。

3槽式グリストラップの構造は、第1槽で生ゴミや残飯を取り除いています。
バスケットで大きなゴミを取り除き、細かいゴミは沈殿させる仕組みです。
第2槽で水面に浮上する油脂と細かい汚泥を分離。
第3槽で油脂と汚泥をある程度分離した排水を下水などへ排出しています。

また、グリストラップを清潔に保つためには、こまめな清掃が必要です。
清掃を怠ると廃油やヘドロが発生し、配管の詰まりや悪臭の原因となります。
それだけではなく、グリストラップが汚れたままになっていると、ゴキブリなどが繁殖する要因にもなります。

しっかり清掃し、厨房を清潔に保ちましょう。
グリストラップの清掃方法について、さらに詳しくご説明します。
3-1. グリストラップ清掃にあたって準備するもの
グリストラップの清掃に必要なものは次の通りです。

  • ゴム手袋
  • ゴミ袋
  • 水切りネット
  • ひしゃく、または柄の長いすくい棒
  • 油吸着シート
  • スポンジ
  • ブラシ
水切りネットは第1槽のバスケットに設置すると、ゴミの取り出しが楽にできます。
3-2. グリストラップ清掃の手順について
グリストラップの清掃手順について、槽ごとにみていきましょう。

【第1槽】
  1. かご内にたまったゴミやカスを取り除く
【第2槽】
  1. 表面に溜まっている油脂分を油吸着シートで除去する
  2. 底面に溜まっている汚泥をひしゃくなどで取り除く
油脂や汚泥は産業廃棄物として処理しなければなりません。
廃棄方法に十分注意してください。

【第3槽】
  1. 排水管(トラップ菅)のふたを外し、汚れをブラシなどで落とす
  2. 内部の汚れをしっかり落とす
排水管部分には油脂分がこびりつきやすく、ヌメりが発生しやすくなります。
丁寧に汚れを落としましょう。

グリストラップを清掃するときは、部品の取り扱いに注意してください。
部品が破損すると、差し替え部品が届くまで排水できないため、営業ができなくなります。
3-3. グリストラップ清掃の頻度は?
グリストラップの清掃頻度は、槽によって異なります。

第1槽の掃除は毎日行い、ゴミを取り除いてください。

第2槽は2〜3日に1回程度で良いでしょう。
しかし油が発生しやすい料理を提供している店舗では、よりこまめな清掃が必要になります。

第3槽は1ヶ月に1回を目安に清掃してください。

4. グリスフィルターやグリストラップの清掃はプロに依頼

グリスフィルターやグリストラップは自分で清掃できますが、多くの時間や労力が必要です。
自分たちだけで行うのではなく、手間のかかる清掃は厨房清掃のプロにお願いしてはいかがでしょうか?
プロにお願いすれば、手間をかけず、衛生的な環境を維持できます。

厨房清掃なら、「東京ガスのおしごとサポート」でご紹介している「建物設備の清掃・修理サービス」をご利用ください。
建物全体の設備周りを清掃・修理するサービスです。
東京ガスの都市ガス供給エリアがサービス対象エリアになっています。

出張や見積もりは無料です。
ただし遠方の場合は出張費がかかる可能性があるため、詳しくは建物設備の清掃・修理サービスへお問い合わせください。

5. グリスフィルターやグリストラップをきれいにして清潔な厨房を!

グリスフィルターやグリストラップの清掃は、厨房を清潔に保つために欠かせない作業です。
自店で清掃できる部分もありますが、プロに依頼した方が良い作業もあります。

うまくバランスを取り、負担を最小限にして衛生環境の維持に努めましょう。

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