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セミナーレポート

2020.11.16

~伝えたいソース「ブレイズ ウエスト(ソース・アルモリケンヌ)」ローカル食材を使った薬膳フレンチの一皿~

11月16日(月)「クラブアトラスのシェフによるオンライン料理セミナー」開催報告

東京ガスとフランス・パリ市商工会議所(現パリ市イル・ド・フランス地方商工会議所)が日本におけるフランス食文化の振興を目指して1990年に創設されたフランス料理文化センター(FFCC:French Food Culture Center)は、「厨BO!YOKOHAMA」を拠点に、プロフェッショナルに向けた、講習会、セミナー等イベントを行っています。

11月16日、FFCCお客さま組織「アミティエ・グルマンド」と、フランス料理に携わるシェフが集まり、次世代への技術・情報共有、継承していくことを目的に活動する会「クラブ アトラス」のコラボによる、初のオンライン料理セミナーを、「厨BO!YOKOHAMA」を発信地として開催しました。
講師は、横浜『ペタル ドゥ サクラ』難波秀行オーナーシェフ。店内は、地元生産者仲間の写真が並び、「今、畑にある野菜を料理に」というシェフの思いと共に、旬の食材を取り入れた「さくら薬膳フレンチ」が楽しめる評判のお店です。難波シェフは、フランス・ブルターニュの町、カランテックのレストラン『オテル・ドゥ・カランテック』で2度にわたり修業し、そこで師匠であり、生粋のブルターニュ人であるパトリック・ジェフロワシェフの料理観に大きな影響を受け、帰国後は、横浜でその思いを自身のお店で継承しています。
調理実演の「オマール海老と朝採り茄子 ソース ブレイズ ウエスト」の「ブレイズ」はブルトン語でブルターニュを、「ウエスト」はフランス人にとってのアメリカを意味しています。オマール海老に合わせたのは地元、横浜の朝採れ茄子。シェフ自ら早朝に収穫した、身が柔らかな茄子でキャビア・ドーベルジーヌ(茄子のキャビア)を作り、揚げた茄子に詰め、茄子畑の隣で育った金時草、オリジナル薬膳スパイス、チョリソーパン粉、ニラの花をアクセントに、ソース・ブレイズウエストをかけて提供する一品です。
インタビューでは、フランス修業から独立開業への道のり、お店の現況や近隣生産者さん達とのエピソード等を伺いました。

さらに、「クラブ アトラス」メンバーシェフより、レストラン業界にとって容易でなかった本年において、どのように向き合い取り組んでいるのかをお話していただきました。
※左から順に、『ルメルシマン・オカモト』岡本秀樹シェフ、『テロワール・カワバタ』川端清生シェフ、『ルヴェソンヴェール 東京』伊藤文彰シェフ、『ペタル・ドゥ・サクラ』難波秀行シェフ、『シェ・フルール横濱』飯笹光男シェフ、『ラ・ロシェル南青山』川島孝シェフ、『ナチュラム』杉浦和哉シェフ。

次回のオンライン料理セミナーは2021年2月に開催予定です。
 
  • 大西洋に面したフランス・ブルターニュの特産食材、オマール海老をたっぷり使います。
    大西洋に面したフランス・ブルターニュの特産食材、オマール海老をたっぷり使います。
  • 「オマール海老と朝採り茄子 ソース ブレイズ ウエスト」<br>
オンライン料理セミナー申込者には難波シェフのレシピと薬膳スパイスを事前にお届けし、受講していただきました。
    「オマール海老と朝採り茄子 ソース ブレイズ ウエスト」
    オンライン料理セミナー申込者には難波シェフのレシピと薬膳スパイスを事前にお届けし、受講していただきました。
  • 「クラブ アトラス」シェフのみなさんに現況と、取り組んでいることについて話を伺いました。
    「クラブ アトラス」シェフのみなさんに現況と、取り組んでいることについて話を伺いました。
「ペタル ドゥ サクラ」オーナーシェフ 難波 秀行 氏
1974年岡山県津山市生まれ。18歳から広島、東京のレストランで修業、2001年渡仏。
一時帰国し「ラ・ロシェル南青山」の石井シェフに師事し、再び渡仏。ブルターニュ地方やパリで経験を積み、ルドワイヤンでは部門シェフ等を務める。
2009年に帰国し、三國清三シェフに出会い、「ミクニヨコハマ」の支配人兼料理長を4年間務める。
2014年12月オーナーシェフとして「ペタル ドゥ サクラ」を開業。
「濱の料理人」の副会長、NPO法人 横浜ガストロノミ協議会、クラブアトラス会員
講演・料理教室等で食育の活動を行う