厨BO! 東京ガス業務用テストキッチン

「厨BO!」公式 facebookページ

セミナーレポート

2019.11.20

お店のファンを増やすには?

BO!セミナー「りんくんびトークショー&調理デモ」

2019年11月20日『厨BO!YOKOHAMA』に、中国精進料理『凛林』の林訓美シェフをお迎えし、「炎の料理人 りんくんび トークショー&調理デモ」を開催しました。林シェフのお店は鎌倉瑞泉寺にほど近い、静かな住宅街。立地としては決して良いとは言えない場所ですが、旬の食材をふんだんにつかった、きめ細やかな中国精進料理と、心のこもったおもてなしが堪能できるお店として、多くのファンが訪れます。 
セミナーでは林シェフに「潰れないお店の作り方」をテーマに熱く語っていただいた後、料理2品を調理実演していただきました。
「潰れないお店」とは「儲かるお店」のこと。また「儲」という字を分解すると「信じる+者」、つまり「信じてくれるお客さま」を増やすことが、「潰れないお店づくり」に繋がります。では、お客さまを増やし利益を上げるために、お店は何をすれば良いのでしょうか。それは料理をただ提供するのではなく、「食材を使ってお客さまに喜びや感動を与えること、それぞれの料理に『物語』があること」が大切と林シェフは語ります。
料理人として、お客さまに美味しい料理を提供するのは当たり前で、「おもてなしの心」をもってお客さまと向き合うことの大切さを、セミナーを通して教えていただきました。 
  • <お手製のセミナーテキスト><br>
絵を描くことが好きな林シェフらしい縁起の良いイラストと共に、「潰れないお店の極意10個」が書かれています。ここからも「おもてなし」を大切にするシェフの人柄が伝わってきます。<br>
    <お手製のセミナーテキスト>
    絵を描くことが好きな林シェフらしい縁起の良いイラストと共に、「潰れないお店の極意10個」が書かれています。ここからも「おもてなし」を大切にするシェフの人柄が伝わってきます。
  • <食材短歌のテキスト><br>
「食材の知識」無くして、お客さまに感動や喜びを与える料理を作り出すことはできません。林シェフはそれを短歌にして覚えます。今回はその一部をテキストにまとめ、受講者にプレゼント。<br>
そこから一句 ≪回鍋肉 豚肉キャベツの味噌炒め 炎によるしか うまい手はなし≫<br>
<br>
    <食材短歌のテキスト>
    「食材の知識」無くして、お客さまに感動や喜びを与える料理を作り出すことはできません。林シェフはそれを短歌にして覚えます。今回はその一部をテキストにまとめ、受講者にプレゼント。
    そこから一句 ≪回鍋肉 豚肉キャベツの味噌炒め 炎によるしか うまい手はなし≫

  • <受講者一人一人に贈呈されたシェフ直筆の色紙><br>
字は4つの漢字「寶(たから)+財+招+進」を組み合わせたもの。薬膳の色(五季五色)もあしらい、五季の食材を食べて欲しい、という林シェフの思いも込められています。
    <受講者一人一人に贈呈されたシェフ直筆の色紙>
    字は4つの漢字「寶(たから)+財+招+進」を組み合わせたもの。薬膳の色(五季五色)もあしらい、五季の食材を食べて欲しい、という林シェフの思いも込められています。
  • 「回鍋肉」のおいしさの秘訣は、具材を適度に焦がし、鍋の中で回し混ぜること。「回鍋肉」の調理には、炎が欠かせません。<br>
<br>
    「回鍋肉」のおいしさの秘訣は、具材を適度に焦がし、鍋の中で回し混ぜること。「回鍋肉」の調理には、炎が欠かせません。

  • 中国料理の定番「カニ玉の甘酢ソースかけ」も、カニを周りに散らすことで風味が格段とアップ。
    中国料理の定番「カニ玉の甘酢ソースかけ」も、カニを周りに散らすことで風味が格段とアップ。
  • トマトで作られたウサギの飾り切りのかわいさに、受講者からも歓声が上がっていました。<br>
料理をより美しく、楽しむためのテクニック。<br>
    トマトで作られたウサギの飾り切りのかわいさに、受講者からも歓声が上がっていました。
    料理をより美しく、楽しむためのテクニック。
中国精進料理「凛林」オーナーシェフ 林君美(りんくんび)氏
中国福建省華僑。横浜で中華料理店を営む家に育ち、1964年から築地の福建料理「福新楼」名匠張仁富氏のもとで修行。1972年よりクッキングスクール等の講師、食品会社のコンサルタント等をつとめテレビ番組にも出演し活躍。現在は鎌倉で中国精進料理「凛林」の店主をしながら、全国の幼稚園、小学校、養護学校で料理教室を開催し、栄養士会、医師会、歯科医師会等で食の楽しさ、大切さを伝える講演を行っている。著書に『親子で楽しむこども料理塾』(明治書院)『食と職を美味しく食べる法』(講談社)がある。