セミナーレポート
2021.2.22
2月22日(月)「クラブアトラスのシェフによるオンライン料理セミナー」開催報告
講師を務めたのは、二子玉川に佇む一件家レストラン『ナチュラム(二子玉川)』の杉浦和哉シェフ。
杉浦シェフは洋食店勤務の後、21歳でフランスに渡りブルターニュ地方、南仏コートダジュール地方のレストランで修業し、帰国後はフレンチレストランでシェフとして活躍しました。再渡仏後、現在の店舗のシェフに就任。そして2018年より同店舗のオーナーシェフとなり、店名を新たに『ナチュラム』と名付けました。
調理デモの「アーモンドを纏った平目 カリフラワーと信州青林檎グラニースミス、ブールノワゼット」は、シェフが料理構成を考える際に最も大切にする季節の食材を用い、味のバランスや香りの豊かさが一皿に込められた『ナチュラム』らしい一品です。
ふっくら焼いた平目に香ばしい焦がしバターソース、青林檎やカリフラワーは旨味を引き出すようじっくり火を入れたり、スライスしてフレッシュのまま一緒に合わせることで食感や香りを生かしています。
お店づくりは「お客さまは構えずに来店してもらい料理を楽しんでいただき、フランス料理の裾野を広めたい」というシェフの思いがあり、店内はカジュアルかつ上品な雰囲気に。そして上質な料理を良心的な価格て提供することで幅広い客層が来店する人気店となっています。また、昨今のコロナ禍でウエディングバンケットが減るなど影響が出ましたが、今後を見据えてECサイトで料理、菓子販売を開始。さらにコース料理のテイクアウト・デリバリーも行い、好評を得ています。
セミナーでは、参加者の皆さまより沢山の質問が上がった他、「クラブ アトラス」メンバーシェフによるコメントや店舗の近況報告を話していただき、活発なセミナーとなりました。
※左から順に、『ペタル ドゥ サクラ』難波秀行シェフ、『シェ・フルール横濱』飯笹光男シェフ、『ルヴェソンヴェール 東京』伊藤文彰シェフ、『ナチュラム』杉浦和哉シェフとスタッフ、『ストラスヴァリウス』小山英勝シェフ、『ラフィナージュ』高良康之シェフ
※クラブアトラスとは、フランス料理に携わる役職者、管理的立場を有する者が集まり、次世代への技術指導、情報共有などを通じ、フランス料理を継承し、人材を育成していくことを目的とする会。
WEBサイト https://club-atlas.jp/index.html
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アーモンドを纏わせた平目はフライパンとオーブンてふっくらと火を入れ、ブールノワゼット(焦がしバターソース)をあわせます。
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「アーモンドを纏った平目 カリフラワーと信州青林檎グラニースミス、ブールノワゼット」
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完成した料理を「クラブ アトラス」会長の高良シェフが試食し、プロならではのコメントをしていただきました。
ブルターニュ地方や南仏のレストランで経験を積む。
帰国後、約10年間都内のレストランに勤務。7年勤務したレストラングループ「ルヴェソンヴェール」ではシェフに就任する。
その後、再渡仏し、パリ「Sola」で働く。
2014年二子玉川「MARKTシェフ」に就任。
2018年、店名を新たに「naturam」とし、オーナーシェフとなる。
2015年・2016年「RED U-35」BRONZE EGG受賞、「クラブ アトラス」会員