セミナーレポート
2023.4.19
【開催報告】「和洋折衷・遊び心も満載な “フォトジェニックな甘味” デザート盛り付けのバリエーション」セミナー
実際にシェフがスイーツを作りながら、スチコンの使い方も解説してもらえる人気のセミナーです。スチコン(スチームコンベクションオーブン)とは、オーブン、スチーム、両方を合わせたコンビという3つの加熱モードがある調理機器です。「蒸す」「焼く」「煮る」「炒める」「揚げる」「炊く」ができる優れもの。
『3色だんごの欧風あんみつ』の見所は白玉をお湯で茹でずにスチコンの「スチームモード」で仕上げる点。さらに白玉粉にマーマレードやイチゴのピュレを混ぜ込むと色も味わいも変化が付けられます。フランスでシャンパンと共に楽しまれるビスキュイローズという焼き菓子もスチコンで焼き、あんみつに添えました。ローズマリーをお菓子に使うのも新鮮です。つるりとした3色の白玉とあんこやフルーツがさっぱり爽やかでこれからの季節にもぴったりな一皿でした。
『桜ダックワーズ』は、ダックワーズ生地はアーモンドプードルが入っているので温度は低めで時間をかけて焼くことや、料理に比べ弱い風量の3か2を目安にすることなどもポイントです。既成品の桜餡ペーストに立てた生クリームを混ぜることで簡単に間に挟むクリームがアレンジできます。
生地の絞り方を変えるとプレゼンテーションにも幅が広がります。
『抹茶ムースとチョコバナナ』ではカスタードクリームを薄くのばして焼きサクサクの焼き菓子に変化させるテクニックや、バナナを軽く焼き、チョコレートを上からかけるだけで立派なデザートに変身。原価を抑えつつ、ひと手間加えることで価値を上げることができることや、カスタードを薄く伸ばす際に牛乳パックを利用して抜型シートを利用するとコストをかけずに、好きな形の抜型が作れることなどもお伝えしました。
また盛り付けに使用したお皿は全て、横浜「若林洋食器店」さんのもの。この他にも人気の和洋食器を当日会場に展示してセミナー参加者にご覧いただきました。
試食が終わってからも、参加者からの質問が続く活発なセミナーとなりました。参加者アンケートでは、「スチコンでこんなにデザートができるとは知りませんでした、購入したスチコンをさらに活用していきたいです」などのお声を頂きました。今後もスイーツセミナーを企画しておりますので、どうぞお楽しみに!
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▲左上から桜ダックワーズ、3色だんこの欧風あんみつ、抹茶ムースとチョコバナナ。
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▲砂糖を煮詰めた水飴から雲のような綿菓子を作る方法をお客さまのリクエストにより実演。歓声が上がりました。
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▲桜の季節をイメージしたプレゼンテーション。中央奥の桜のオブジェは「砂糖と卵白」から作る「パスティヤージュ」。原価をかけずに装飾をつくるアイディアもご紹介。