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有名シェフのレシピ集

ホテルの総料理長や、有名店のオーナーシェフが、「BO!料理セミナー」で披露したとっておきのレシピをお教えします。(協力:フランス料理文化センター)

第44回/HATAKE AOYAMA 神保佳永氏神保佳永氏

初夏野菜と槍イカを詰めた茨城スーパーフルーツトマトのファゴッティーニ、ホワイトバルサミコのジュレを纒って、小玉スイカとスーパーフルーツトマトのガスパチョと共に、イカ墨のチュイル添え

初夏野菜と槍イカを詰めた茨城スーパーフルーツトマトのファゴッティーニ、ホワイトバルサミコのジュレを纒って、小玉スイカとスーパーフルーツトマトのガスパチョと共に、イカ墨のチュイル添え

材料(4人分)
  • 《フルーツトマトのファゴッティーニ(フルーツトマトの詰め物》
    • フルーツトマト 4玉
    • 〈A〉
      • 生食用槍イカ(ゲソと胴体に分け、胴体を粗みじん切り) 小さめ1杯
      • ニンニク(極小みじん切り) 少々
      • 塩こしょう 少々
      • 焼いたパプリカ 5g
      • 下茹でしたズッキーニ 5g
      • 胡瓜 3g

      (※各5mm角にカット)

      • ピスタチオ(粗みじん切り 2g
      • くり抜いたトマトの中身 適量
      • 乾燥パン粉 大さじ2
    • オレンジの皮 少々
    • エキストラバージンオリーブオイル 5cc
  • 《小玉スイカとスーパーフルーツトマトのガスパチョ》
    • フルーツトマト 3玉
    • 小玉スイカ 100g
    • 新玉ねぎ 10g
    • 赤パプリカ 30g
    • 胡瓜 8g
    • ホワイトバルサミコ 大さじ1
    • 塩こしょう 少々
    • エキストラバージンオリーブオイル 30cc
  • 《イカ墨のチュイル》
    • 小麦粉 20g
    • 溶き卵 大さじ1
    • 125cc
    • 澄ましバター 100g
    • イカ墨ペースト 20g
  • 《ホワイトバルサミコのジュレ》
    • ホワイトバルサミコ 200cc
    • 板ゼラチン 6g
  • 《仕上げ》
    • 飾り用の葉物野菜 適量
    • 付け合せイカゲソ 適量
    • オリーブオイル 20cc
    • ニンニク(極小みじん切り) 適量
    • 白ワイン 30cc
    • エキストラバージンオリーブオイル 少量
作り方
  1. 小さめのフルーツトマトを湯剥きし、中身をくり抜きフルーツトマトのファゴッティーニの材料Aすべてを合わせ、下味を調えて中に詰める。
  2. ホワイトバルサミコのジュレをファゴッティーニの上に表面を覆うよう流しかけて、冷蔵庫で冷やし固める。
  3. 小玉スイカとフルーツトマトと新玉ねぎ、赤パプリカ、胡瓜をミキサーにかけ、ホワイトバルサミコとエキストラバージンオリーブオイル、塩こしょうで味を調えガスパチョにする。
  4. よく冷やした器の中心にファゴッティーニをのせ、周りにガスパチョを流し、ファゴッティーニの上にサラダとイカ墨のチュイルを乗せ、流したガスパチョの回りにニンニクオイルでさっと炒め、白ワイン蒸しにした槍イカのゲソとエキストラバージンオリーブオイルをかけて完成。

一皿で表現する奥久慈シャモの食べつくし
(3種の調理法を一皿で表現するメイン料理)

一皿で表現する奥久慈シャモの食べつくし(3種の調理法を一皿で表現するメイン料理)

材料(4人分)
  • 《鶏のだし汁》
    • さばき終わった鶏ガラ(モツ抜き)、手羽、スネ 2羽分
    • 玉ねぎ 2個
    • 人参 1本
    • セロリ 3本

    (※各一口大の大きさにカット)

    • ニンニク 1/2個
    • ブーケガルニ 1束
    • 白ワイン 300㏄
    • エキストラバージンオリーブオイル 50cc
    • 1L
    • 岩塩 少々
  • 《胸肉》
    • 胸肉 1枚
    • カレープラント(生ハーブ) 2枚
    • エキストラバージンオリーブオイル 50cc
    • 塩こしょう 少々
    • 〈オリーブ生地〉
      • 種抜き黒オリーブ 300g
      • ブイヨン 300cc
      • 吉野葛(濃度を見て)
    • 〈オリーブサブレ〉
      • フランスパン 1/3本
      • 種抜き黒オリーブ 50g
    • 〈ソース〉
      • ソフリット 10g
      • トマトペースト 大さじ1
      • 白ワイン 50cc
      • 鶏だし汁 200cc
      • 無塩バター 5g
      • 塩こしょう 少々
  • 《もも肉》
    • もも肉 1枚
    • 生ハム 1枚
    • トマトコンフィー 5枚
    • ローズマリー 1本
    • 緑オリーブ 5個
    • 網脂 適量
    • 〈スカンピのムース〉
      • スカンピ剥き身 80g
      • 卵白 1/3個分
      • 生クリーム 50ml
      • 塩こしょう 少々
    • 〈ソース〉
      • コーヒー豆(肉たたきで砕いた物) 10g
      • マルサラ酒 200cc
      • 鶏だし汁 300cc
      • 無塩バター 10g
      • 塩こしょう 少々
    • 〈付け合せ〉
      • キヌア 50g
      • ブイヨン 100cc
      • バジルペースト(茹でたバジルとオリーブオイルでミキサーにかけたもの) 適量
      • 塩こしょう 少々
  • 《ササミ肉》
    • 鶏ササミ肉 1枚
    • ローズマリー 2枝
    • エキストラバージンオリーブオイル 300cc
    • 細かく砕いた粗塩(ササミ肉の重さに対して1%)
    • 房つきヤングコーン 1人前1本
    • 昆布茶 小さじ1弱
    • 塩こしょう 少々
    • タイム乾燥パウダー(タイムを1日天日で乾燥させたもの) 1枝分
    • レモン乾燥パウダー(レモンの皮を乾燥させたもの) 1/2個分
    • 適量
    • クミン 少々
    • 〈ザバイオーネ〉
      • 卵黄 2個
      • 日本酒 50cc
      • お湯(様子見て)
      • 塩こしょう 少々
作り方
《鶏のだし汁》
  1. ガラは水で洗わず叩いて、スチコンのホットエアー機能180℃で焼いて、香味野菜とともに香ばしい色が付くまでエキストラバージンオリーブオイルで炒める。(タヌキ色)
  2. これを深鍋に入れ熱し、白ワインを加え十分に煮詰め、ブーケガルニと水と岩塩を加え味が出るまで約4~5時間煮る。仕上げて容器に漉す。
《胸肉》
  1. 胸肉を一度エキストラバージンオリーブオイルとカレープラントとともに真空包装し、スチコンのコンビ機能で真空調理し中心温度60℃まで加熱する。
  2. 取り出して、皮面のみカレープラントとともにソテーし、ブラックオリーブ生地で包み、オリーブサブレをまぶしサラマンダーで再加熱する。
  3. ソースはソフリット10gを炒め、トマトペーストを加え炒め、白ワインを加え煮詰める。鶏のだし汁を加え、濃度がある程度付くまで煮詰めて、一度裏ごしし、バターで乳化させ下味を調える。
〈オリーブ生地〉

ブイヨンで黒オリーブを煮てミキサーにかけ、再び火にかけながら葛粉でとろみをしっかりつけたもの。

〈オリーブサブレ〉

フードプロセッサーでフランスパンと黒オリーブを共に回し低温で乾燥させる。

〈ソフリット〉

玉ねぎ1/2個、人参100g、セロリ50g、野菜は全てみじん切り、エキストラバージンオリーブオイルで野菜が浸かるくらいにしてじっくり炒めたもの。

《もも肉》
  1. スカンピのムースを準備する。よく冷やしたフードプロセッサーの容器に剥き身にしたスカンピを入れ、回しながら卵白と生クリームを加え下味を薄く調える。
  2. もも肉の余分な脂身をそぎ、包丁の峰で肉面を叩き伸ばして、生ハム、スカンピのムース、トマトコンフィー、緑オリーブ、ローズマリーの順に敷き、網脂で包み込みロートロ(ロール状)にして真空包装する。
  3. スチコンのスチーム機能で10分間火を通し取り出し、ブラストチラー(なければ氷水に落とす)で急速冷蔵、いったん肉を落ち着かせる。
  4. フライパンで香ばしく表面を焼き再加熱する。
  5. ソースは、砕いたコーヒー豆を煎り、マルサラ酒を煮詰めて鶏だし汁を加えたベースを加えコーヒー豆の香りを煮だし、一度裏ごししてバターで乳化させ下味を調える。
  6. キヌアはブイヨンと共に火を入れて、バジルペーストと合わせ、塩こしょうで味付けする。
《ササミ肉》
  1. ササミ肉は筋を落とし、1%の粗塩で5時間マリネしてから水で表面を洗い、塩をおとす。60℃に温めたエキストラバージンオリーブオイルとローズマリーを加えたハーブオイルで5分~6分火を通す。
  2. 房付きヤングコーンをオーブンで焼き、その上に先ほどのオイルで火を入れたササミをカットして添える。
  3. ザバイオーネは湯煎にボールをはり、その中に卵黄と日本酒とお湯を加え、泡立て機でリュバン状に仕上げる。
  4. ササミ肉の上に昆布茶・塩・乾燥レモンパウダー・乾燥タイムパウダーをかけ、その上にたっぷりとザバイオーネをのせて、サラマンダーで焼き色をつける。
  5. クミンをお皿に飾る。

鉾田メロンのティラミス、 
リモンチェッロ風味のマスカルポーネクリーム、
ヨーグルトのパウダーソルベを添えて

鉾田メロンのティラミス、リモンチェッロ風味のマスカルポーネクリーム、ヨーグルトのパウダーソルベを添えて

材料(4人分)
  • メロン 2分の1個
  • スポンジ生地(セルクルに収まる範囲の物)
  • 《マスカルポーネクリーム》
    • 卵黄 4個
    • グラニュー糖 52g
    • お湯 52g
    • リモンチェッロ 10cc
    • レモン果汁 8g
    • 8分立て生クリーム 75g
    • マスカルポーネ 200g
    • 板ゼラチン 3g
  • 《パウダー》
    • 乾燥させたスポンジ生地 50g
    • 抹茶パウダー 15g
  • 《ヨーグルトパウダーソルベ》
    • ヨーグルト 300g
    • 生クリーム 100cc
    • 粉糖 30g
  • 《シロップ》
    • メロンの汁 80cc
    • リモンチェッロ 5cc
    • シロップ(水2:砂糖1) 10cc
作り方
  1. マスカルポーネクリームは、卵黄とお湯と砂糖をボウルに入れ、湯煎にかけながら泡立て機でリュバン状になるまで火を加える。戻したゼラチンを加え、氷水に当てながら荒熱をとり(完全には冷まさない)、マスカルポーネを加えよく混ぜる、8分立ての生クリームを加え、レモン汁で締め最後にリモンチェッロを加える。
  2. セルクルを用意して下からスポンジ、シロップ、メロンスライス、クリーム、メロンスライス、スポンジ、シロップ、メロンスライス、クリームを組み込み固める。
  3. ティラミスの上に乾燥スポンジと抹茶粉を混ぜたパウダーを添える。
  4. ヨーグルトは事前に生クリームと粉糖と合わせパコジェット容器に入れて冷凍させる。
  5. お皿にティラミスを盛りつけ、丸くボウル状に抜いたメロンを添え、ヨーグルトパウダーソルベを散らし、乾燥メロン(※)を飾り、香草や葉っぱ類を散らしつけたら完成。

※乾燥メロン=メロンを薄くスライスし、乾燥機で1晩乾燥させる。

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