電子ブレーカーとは?電子ブレーカーの仕組みや耐用年数まで徹底解説

公開日:2023年1月30日
最終更新日:2024年3月28日
「自社の電気代がかさみ、負担になっている」
そのようにお悩みの経営者さまもいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、電子ブレーカーを使用した契約プランに変えることで、電気代の節約につながる可能性があります。
この記事では、電子ブレーカーについて以下のことを解説します。

  • 電子ブレーカーの仕組み
  • 電子ブレーカーの価格
  • 電子ブレーカーの耐用年数
  • 電子ブレーカーのメリット・デメリット
  • 電子ブレーカーのおすすめレンタルサービス
最後までご覧いただき、電気代の節約・負担軽減にお役立てください。

目次

1. 電子ブレーカーとは?仕組みや耐用年数について徹底解説

そもそも電子ブレーカーとはなにか、導入・設置に欠かせない情報を整理しておきましょう。
仕組み・価格・耐用年数をご紹介します。
1-1. 電子ブレーカーの仕組みについて
ブレーカーとは、電力を使いすぎているときに、それを検知して電流を遮断する装置のことをいいます。
電子ブレーカーはその一種で、CPU(中央処理装置)によって正確に電流量を計測して制御できるのが特徴です。

一方、通常のブレーカー(バイメタル式・熱動式)は、通電によって引き起こされる金属の湾曲によって、電流を遮断します。
しかしそれでは、遮断するタイミングが外気温や金属の劣化具合に影響されるため、正確な電流コントロールは難しいと言わざるを得ません。
そこで、CPUを搭載して正確にコントロールできるようにしたのが、電子ブレーカーです。
CPUを搭載して電流量を正確に把握できるようになったことで、適切なタイミングで電気の遮断が可能になりました。
しかし電子ブレーカーはその分、本体価格が高くなる傾向にあるため注意が必要です。
1-2. 電子ブレーカーの価格
先ほど「電子ブレーカー」は、熱動式よりも本体価格が高くなる傾向にある」とご紹介しました。
相場として、おおまかな目安でいえば以下の違いがあります。
買い取りで設置する場合、熱動式よりもおよそ6倍のコストがかかるといえるでしょう。

負荷設備契約の場合の電子ブレーカーの費用相場は下記のとおりです。
ブレーカーの種類 相場
熱動式ブレーカー
  • 本体価格:3,000~40,000円
  • 工事費用:5,000~40,000円
電子ブレーカー
  • 本体価格+工事費用で500,000円程度

※基本料金・電気量料金抜き
このように電子ブレーカーの導入・購入には多額の費用がかかるため、レンタルやリースで利用をはじめることも可能です。
リースで電子ブレーカーを導入する場合は、月額1万円程度が相場となります。

現在、東京ガスが(株)グリムスパワーと提携してご紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」をはじめとして、複数の企業でレンタルやリースを取り扱っています。
できるだけ初期費用をおさえて電子ブレーカーを導入したい方は、何社か確認しておきましょう。

東京ガスが紹介する「電子ブレーカーレンタルサービス」に関しては、後ほど詳しくご紹介します。
1-3. 電子ブレーカーの耐用年数
電子ブレーカーを導入するにあたり、その機器をおよそ何年使えるのかも把握しておきたいところではないでしょうか。

“耐用年数目安は、おおむね10~15年程度”です。
【引用】「国税庁」~法定耐用年数~より
「多額のコストを払って電子ブレーカーを導入したのに、すぐに寿命を迎えてしまった」という事態に陥ることはないため、安心して導入していただけるでしょう。

電子ブレーカーをレンタルやリースで導入する場合は、耐用年数も含めて検討しておくことが重要です。

2. 電子ブレーカーのメリットやデメリットは?

ここまで電子ブレーカーについて解説してきましたが、そもそも導入するとどのような影響があるのかをはっきり把握できている方は少ないのではないでしょうか。
そこで、電子ブレーカーを導入した際のメリット・デメリットをそれぞれご紹介します。
2-1. 電子ブレーカーを導入するメリット
はじめに、電子ブレーカーを導入したときのメリットを確認しましょう。
熱動式と比較しながら

  • 電気代が安くなる
  • 熱動式よりも正確性が高い
  • 即時的にシャットダウンされない
について解説します。
2-1-1. 電気代が安くなる
電子ブレーカーは、熱動式のものよりも、電気代を安くおさえられる傾向にあります。
それというのも、熱動式ブレーカーは「負荷設備契約」という契約方法を採用しているためです。
これは、設備内にあるモーターをすべて稼働させたときに必要な容量(総容量)を算出し、その分をカバーできる容量で契約するものです。
容量の最大値で契約を結ぶため、機器の数を減らして最大値・総容量を減らさないと、ブレーカーの利用料金を下げられません。

一方、電子ブレーカーは「主開閉器契約」を採用しています。
これは実際に機器を稼働させて、ブレーカーを流れた電流値とブレーカーの大きさ(容量)を考慮し、料金を決定するものです。
容量の最大値で常に稼働している機器は少ないため、熱動式ブレーカーから電子ブレーカーへ、負荷設備契約から主開閉器契約へそれぞれ変更することで、電気代をおさえられる可能性があるといえるでしょう。

契約を変更したり電子ブレーカーの機器自体を入れ替えたりする手間はありますが、設備を減らすことなく、電気代を安くできます。
ただし、電子ブレーカーへ変更しても契約方法が「負荷設備契約」のままだと電気代に変化はないため、契約変更も忘れずに行いましょう。
また、一定以上の電力使用量が必要になるため、料金プランが「動力プラン」であることが前提となりますので、ご注意ください。
2-1-2. 熱動式よりも正確性が高い
電子ブレーカーへ切り替えて得られるメリットとして、熱動式よりも正確に動くことも挙げられます。

熱動式はすでにご紹介したとおり、金属の膨張とそれによる湾曲により、電力を遮断するタイプのブレーカーをいいます。
そのため、気温や劣化具合に性能が左右されやすいのが特徴です。

電子ブレーカーの場合はCPUで管理するため、ブレーカーの作動範囲を超えたことを数値で確認し、シャットダウンを準備します。
同じ条件下なら同様の動きをするため「この前はAとBとCを同時稼働させても大丈夫だったのに、今日は落ちた!」といったトラブルを回避しやすくなるはずです。
2-1-3. 即時的に電気がシャットダウンされない
電子ブレーカーは電流値に応じてシャットダウンするとご紹介しましたが、即時的に電気が遮断されるわけではありません。
ブレーカーの作動するラインを超えても、60分以内や120分以内など、一定時間は電気を使用できます。(※)
これは工場規格(JIS)で定められている数値ですが、製品により数分から上限ギリギリまでと差があるため、それぞれの製品をチェックしましょう。
※120%稼働の場合。200%稼働ラインになると、数分で動作する場合も。

また電子ブレーカーのなかには「こまかな動作時間(シャットダウンまでの時間)を設定できる」「現在の使用量が確認できる」といった特徴のあるものもあります。
機能・容量を考慮して、導入する電子ブレーカーを決めましょう。
2-2. 電子ブレーカーを導入するデメリット
電子ブレーカーを導入するメリットは主に3つありましたが、注意すべきデメリットも3つあります。
以下の点を解説するため、ひととおり確認しておきましょう。

  • 容量の設定が難しい
  • 導入時に停電させる必要がある
  • 悪徳業者も存在する
2-2-1. 容量の設定が難しい
熱動式と比べて、電子ブレーカーは容量の設定が難しいのがデメリットです。
たとえば料金をおさえたいからと低容量のものを設置した場合は、すぐにブレーカーが作動しシャットダウンされてしまいます。
かえって「電気が来なくなるのは困る」と大容量のものを設置した場合は、電子ブレーカー・主開閉器契約でも、電気代削減効果の恩恵を得にくくなるでしょう。

電子ブレーカーを導入する際は、きちんと自社の使用電気量を把握できる資料を用意したうえで、専門家の調査・調整のもと容量を決める必要があります。
2-2-2. 導入時に停電させる必要がある
電子ブレーカーの設置作業自体は、何時間もかかるものではありません。
ただし、設置の際は電気をすべて遮断する必要があります。
そのため常時機器を稼働させる企業さまは、営業時間外にスケジュールを確保しなければならない点がデメリットとなるでしょう。

商品在庫・自社データなどに影響が出ないよう、しっかりと準備してから設置作業に入る必要があります。

3. 東京ガスが(株)グリムスパワーと提携して紹介している「電子ブレーカーサービス」とは?

電子ブレーカーにはメリット・デメリットともにあり、導入は慎重に進めた方が良いことをお分かりいただけたのではないでしょうか。
なかには「悪徳業者に捕まるのは怖い」「おすすめのレンタル・リース業者はどこ?」など、疑問が浮かんだ方もいらっしゃるはずです。

初期費用・ランニングコストをおさえつつ電子ブレーカーを利用できるレンタル会社なら、ぜひ東京ガスが(株)グリムスパワーと提携して紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」をご検討ください。

電子ブレーカーレンタルサービス」は、実際の電気の使用状況に応じて、契約容量や契約電力を算定する「主開閉器契約」により毎月の電気料金が削減できる可能性があります。

東京ガスがご紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」は、簡単手続き・容量提案あり・お得な特典ありで導入できます。
おすすめのポイントを3つご紹介します。
3-1. 【おすすめポイント1】手続きが簡単
電子ブレーカーレンタルサービス」は、4ステップで導入できます。
オンラインでお申し込みできるため、多忙なご担当者さまも安心です。(※)
※東京ガス指定のページからのご連絡時には検針票のチェックが必要になるため、必要書類を事前にご用意ください。
3-2. 【おすすめポイント2】容量提案ありで安心
お問い合わせいただき現地調査をしたのち、結果をもとに容量をご提案します。
電子ブレーカーを導入する際のデメリット「容量の設定が難しい」という点でお悩みだった方も、安心してご利用いただけます。
提案された容量・料金をもとにご検討ください。
3-3. 【おすすめポイント3】お得な特典あり
東京ガス指定ページから新規で申し込むとお得な特典を受けられます。
以下の条件に該当する方は、お得に電子ブレーカーを導入できます。
<東京ガスのお得な特典>

東京ガス指定ページからのお申し込み…工事費(35,000円)が半額
「東京ガス」のガスまたは電気をご契約の方…工事費(35,000円)が無料
また「電子ブレーカーレンタルサービス」は現地調査やシミュレーションができるため、安心してご利用いただけます。



4. 電子ブレーカーのレンタルサービスは東京ガスの特典付きで

電子ブレーカーは、搭載されたCPUにより過電流になったときに稼働するブレーカーで、うまく使用することで現在より電気代が安くなる可能性があります。

また従来の熱動式ブレーカーよりも、電気代が安くなる・正確性が高い・即時的にシャットダウンされないといったメリットがあります。
ミシンやオーブンなど、連続して稼働させる必要の少ない機器をお持ちで、電気代にお悩みの企業さまはぜひ電子ブレーカーの導入をご検討ください。

お得な契約方法を選び、コストカットへ役立てましょう。

ご相談無料!

まずはお問い合わせから!お気軽にご相談ください!

■記事の監修
東京ガス株式会社 企画部

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東京ガスでは、法人・個人事業主のお客さまに向けて、様々なソリューション・サービスをご紹介しています。

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