飲食店の電気代はどれくらい?電気代の相場や削減方法について徹底解説!
最終更新日:2024年3月28日
昨今の燃料費高騰の影響も受けて、更に電気代・水道代・ガス代などが負担になり、お悩みのオーナーさまも多いでしょう。
長く経営を続けていくためにも、効果的な節電方法を知って、すぐに役立てたいとお思いの方もいらっしゃるはずです。
そこでこの記事では、電気代でお悩みの飲食店オーナーさまへ向けて、以下のポイントを解説します。
- 飲食店の電気代の平均
- 飲食店の電気代がかさむ理由
- 飲食店の電気代を節約する方法
- 飲食店の電気代をおさえられる可能性のあるサービス
目次
- 1. 飲食店の電気代(水道光熱費)の平均は?
- 1-1. 立地の違い
- 2. 飲食店の電気代は高い?電気料金が高くなる理由
- 2-1. 業務用の冷蔵庫を使っている
- 2-2. 大型の空調設備を導入している
- 3. 飲食店の電気代を削減する方法
- 3-1. すぐにはじめられること・日常の取り組み
- 3-1-1. 無駄な電気は消す
- 3-1-2. エアコンフィルターを掃除する
- 3-1-3. 冷蔵庫の使い方を見直す
- 3-2. 慎重に検討・実施すべき取り組み
- 3-2-1. 電子ブレーカーを導入する
- 3-2-2. 照明をLEDに変える
- 3-2-3. 最新・省電力タイプの機器に変える
- 3-2-4. 電気の契約プランの見直し
- 4. 東京ガスが(株)グリムスパワーと提携して紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」とは
- 4-1. 東京ガスが紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」の料金
- 4-2. 東京ガスが紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」の導入ステップ
- 5. 飲食店の電気代削減のお手伝いは東京ガスで紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」で
1. 飲食店の電気代(水道光熱費)の平均は?
飲食店でかかる水道光熱費について実施されたアンケートでは、売上の5%以下と回答した方が過半数を占めています。
もっとも多いのは「3%以下(26.2%)」で、続いて「5%(21.1%)」「4%(16.4%)」となっています。
そのため、たとえば月に100万円の売り上げがある店舗なら、電気代は3~5万円程度が目安となるでしょう。
そのため、より水を使うラーメン店・魚を扱うお店などは、より水道光熱費がかさむでしょう。
夜間営業の飲食店や、地下街にあり看板へ通電している飲食店・いつもオーブンを使うパン屋さんなども、光熱費がかさみます。
先ほどご紹介した統計でも「6%(8.0%)」「8%(7.6%)」や「10%以上(5.1%)」といった回答があることからも、お店により大きく異なる点は確認できるはずです。
メニューや場所・営業時間によりさまざまなため、上記の統計からおおまかな目安をつかんでおくにとどめておきましょう。
1-1. 立地の違い
お客さまに見つけてもらうために、電気を使った看板を出す必要がある繁華街・国道沿いなどの飲食店は、電気代がかさむ傾向にあるといえるでしょう。
自店の商品・業態・立地を考慮して、電気料金・節電について考えていく必要があります。
2. 飲食店の電気代は高い?電気料金が高くなる理由
しかし、他業種に比べてなぜ電気代が高くなるのでしょうか。
飲食店の電気代が高くなる主な理由を2つご紹介します。
2-1. 業務用の冷蔵庫を使っている
お客さまのオーダーに応えられるだけの食材を収納しておくためには、業務用の冷蔵庫を使用しなければなりません。
家庭用冷蔵庫と業務用冷蔵庫の主な違いは、容量と形(サイズ)にあります。
一般的な家庭用冷蔵庫は150~700L程度なのに対し、業務用のものは1,680L程度までの容量を備えていることも。
容量が多くなれば当然、冷却するスペースが増え、電気代も高くなります。
またドリンクやジョッキを収納する冷蔵庫・食品を収納する冷蔵庫など、複数の機器をそろえなければならないのも、飲食店で電気代が高くなる要因のひとつです。
2-2. 大型の空調設備を導入している
民家カフェや住宅兼用の飲食店でない限り、冷蔵庫と同様に、大型の設備を導入している場合も多いでしょう。
加えて営業時間中は長時間にわたり稼働させることで、電気代が高くなる傾向にあります。
また飲食店のなかでも、煙が出たり暑くなったりしやすい焼き肉店・焼き鳥店などは、専用のダクト(24時間換気システム)も導入する必要があります。
飲食店の業務に欠かせない設備とはいえ、追加で電気代がかかり、金銭的な負担が増すでしょう。
3. 飲食店の電気代を削減する方法
そのため、早い段階から、電気代の負担を軽くする取り組みをはじめるのがおすすめです。
しかし「いろいろ試してみているけれど、うまく効果がでない」という方も多いはず。
ここからは、すぐに始められる取り組みと、導入に準備が必要な取り組みにわけてご紹介します。
自店にあった方法を試して、コツコツと電気代削減につなげていきましょう。
3-1. すぐに始められること・日常の取り組み
簡単なことばかりのため、ひととおりチェックし従業員へ共有しておきましょう。
3-1-1. 無駄な電気は消す
バックヤードや事務所などの電気はこまめに消灯するのを徹底し、無駄な電力使用をなくしましょう。
とはいえ、お客さまに関連する場所の電気は制限しすぎないよう注意が必要です。
法律や条例(※)で設定されている照度を下回らないよう、チェックしながら節電していかなければなりません。
できる限り照明を減らすだけでなく、以下の取り組みも可能なため、それぞれ検討しておくのをおすすめします。
※「飲食店営業許可」「深夜酒類提供飲食店営業開始届」「風俗営業1号許可」など
<節電に役立つ小さなポイント>
- トイレの明かりに人感センサーのものを導入する
- アルコールディスペンサーを自動タイプから手動タイプにする
3-1-2. エアコンフィルターを掃除する
特にエアコンフィルターが目詰まりを起こしている場合、冷暖房の効きが悪くなります。
効きが悪くなると、より室内を冷やそう・温めようとしてさらに多くの電力を必要とするようになるため、2週間に1度程度は掃除をしましょう。
またこれと同じ理由で、空気清浄機も同様に電気代が高くなります。
フィルターを掃除することで、お客さまに快適に過ごしてもらえる・自店も電気代を低くおさえられるなど、メリットが多くなります。
「そういえば、最近掃除していなかった」など思い当たる方は、早めに掃除をしましょう。
3-1-3. 冷蔵庫の使い方を見直す
使い方次第では電気代が高くなります。
冷蔵庫を長時間開けっ放しにしている場合は、そのぶん冷気が逃げるため再度庫内を冷やそうとして、余分な電力がかかります。
できる限りすぐに閉めるよう、従業員へ周知しましょう。
「冷凍庫」の場合はそれぞれが保冷剤の役割を担うため、できるだけ詰め込んだ方が電気代を節約できます。
しかし「冷蔵庫」に詰め込み過ぎると、冷気が循環せず冷えにくくなり、余計に電気代がかかるのです。
「冷蔵庫と冷凍庫の冷え方のメカニズムを勘違いして覚えていた」
「いつもつい詰め込んでしまう」
そのような場合は、庫内を見直ししたり冷蔵庫を1台増やしたり、使い方・管理方法を見直しましょう。
3-2. 慎重に検討・実施すべき取り組み
それぞれメリット・デメリットを考慮し、取り入れられそうな方法があれば検討しておきましょう。
ここでは、4つの方法を解説します。
3-2-1. 電子ブレーカーを導入する
電子ブレーカーは、従来の熱動式のものよりも、比較的正確に電力管理ができるブレーカーをいいます。
一定以上の電気使用量を検知し一定の時間がたてば、電気をシャットダウンする機器です。
皆さまが設置されているブレーカーを電子化したものと考えると、わかりやすいのではないでしょうか。
電子ブレーカーを活用し、電気の契約プランを負荷設備契約から主開閉器契約へと変更すると、電気代の節約効果が期待できます。
その理由としては「電力値ピークに左右されず、普段の電力量で契約できること」が挙げられます。
<負荷設備契約と主開閉器契約>
- 負荷設備契約……設備内にあるモーターをすべて稼働させたときに必要な容量(総容量)を算出し、それをカバーできる容量で契約するプラン
- 主開閉器契約……実際に機器を稼働させて、ブレーカーを流れた電流値とブレーカーの大きさ(容量)を考慮し、料金を決定するプラン
常に最大容量を使うことは少ないことから、その分本料金の削減に繋がります。
詳しくは以下のページでご紹介しているため、気になる方はあわせて確認しておきましょう。
電子ブレーカーとは?電子ブレーカーの仕組みや耐用年数まで徹底解説
3-2-2. 照明をLEDに変える
LEDといえば「なんとなく、長持ちするイメージがある」という印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
実はLEDには、以下の特徴があります。
内容 | |
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メリット |
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デメリット |
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加えて、白熱電球よりも長期間交換せずに済むため、手間も減るでしょう。
3-2-3. 最新・省電力タイプの機器に変える
もし「何年前に購入したかわからない」という設備があれば、省電力機能のついた最新機器へ買い換えるのもよいかもしれません。
同じメーカーのものでも数年たてばより節電効果が期待できる、省エネな商品が登場している場合もあります。
たとえば業務用厨房機器を扱うメーカーが公表しているところによれば、2005年発売の製品と2021年発売の製品では、省エネ率が55%もアップしているものも。
3-2-4. 電気の契約プランの見直し
近年では、電力自由化によって多くの電気会社と、さまざまなプランで契約を結べるようになりました。
そのため、自店にあったプランを選んで契約しなおせば、電気代を低くおさえられる可能性があります。
電力自由化により参入した新電力の企業の場合、安いプランも多く提供している傾向にあります。
その一方で、契約期間の縛りがあったり解約金があったりする場合もあるため、特徴を把握して慎重に見直ししましょう。
4. 東京ガスが(株)グリムスパワーと提携して紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」とは?
これは、電気代の節約に役立つ電子ブレーカーを、レンタル形式で利用できるサービスです。
熱動式ブレーカーを利用中の飲食店さまなら、切り替えることで電気代をおさえられる可能性があります。
ここからは「電子ブレーカーレンタルサービス」の料金・導入ステップについてご紹介します。
4-1. 東京ガスで紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」の料金
電子ブレーカーを導入し、電気の契約方法を見直しすることで、電気代を削減するのに役立つでしょう。
さらに「東京ガス」のガスや電気をご契約中の方は工事35,000円が無料になるため、更にお得です。
4-2. 東京ガスで紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」の導入ステップ
現地調査や資料請求は、無料でご依頼が可能です。
「電子ブレーカーレンタルサービス」では、現地調査に基づき、最適な容量をご提案します。
どれくらいの容量で契約すればよいのか?本当に電子ブレーカーへ変更することで電気代が安くなるのか?など、現地調査によってはっきりさせてから契約できるため、安心です。
5. 飲食店の電気代削減のお手伝いは東京ガスで紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」で
業務用の冷蔵庫や空調設備などの欠かせない設備により、電気代の負担がかかります。
そのため、この記事に記載のすぐにはじめられる取り組み・設備の変更などをチェックし、自店に合う方法で早めに節電を始めましょう。
ぜひこの記事でご紹介したポイントを参考にして、取り入れやすい方法にチャレンジしてください。
■記事の監修
東京ガス株式会社 企画部
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東京ガスでは、法人・個人事業主のお客さまに向けて、様々なソリューション・サービスをご紹介しています。