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飲食店の電気代はどれくらい?電気代の相場や削減方法について徹底解説!

公開日:2023年1月30日
最終更新日:2024年3月28日
飲食店は、なにかと電気代がかさみやすいものです。
昨今の燃料費高騰の影響も受けて、更に電気代・水道代・ガス代などが負担になり、お悩みのオーナーさまも多いでしょう。
長く経営を続けていくためにも、効果的な節電方法を知って、すぐに役立てたいとお思いの方もいらっしゃるはずです。

そこでこの記事では、電気代でお悩みの飲食店オーナーさまへ向けて、以下のポイントを解説します。

  • 飲食店の電気代の平均
  • 飲食店の電気代がかさむ理由
  • 飲食店の電気代を節約する方法
  • 飲食店の電気代をおさえられる可能性のあるサービス
ぜひ最後までご覧いただき、毎日の節電にお役立てください。

目次

1. 飲食店の電気代(水道光熱費)の平均は?

まずは、飲食店でかかる電気代(水道光熱費)の相場がいくらかを確認しておきましょう。
飲食店でかかる水道光熱費について実施されたアンケートでは、売上の5%以下と回答した方が過半数を占めています。
もっとも多いのは「3%以下(26.2%)」で、続いて「5%(21.1%)」「4%(16.4%)」となっています。

そのため、たとえば月に100万円の売り上げがある店舗なら、電気代は3~5万円程度が目安となるでしょう。
ただし注意すべきなのは、この結果が「飲食店全体で取られた統計」「水道・ガス代も含めた統計」という点です。
そのため、より水を使うラーメン店・魚を扱うお店などは、より水道光熱費がかさむでしょう。
夜間営業の飲食店や、地下街にあり看板へ通電している飲食店・いつもオーブンを使うパン屋さんなども、光熱費がかさみます。

先ほどご紹介した統計でも「6%(8.0%)」「8%(7.6%)」や「10%以上(5.1%)」といった回答があることからも、お店により大きく異なる点は確認できるはずです。
メニューや場所・営業時間によりさまざまなため、上記の統計からおおまかな目安をつかんでおくにとどめておきましょう。
1-1. 立地の違い
さらに飲食店と一口にいっても、繁華街でお店を出すのと、住宅地で出すのとでも変わる場合があります。
お客さまに見つけてもらうために、電気を使った看板を出す必要がある繁華街・国道沿いなどの飲食店は、電気代がかさむ傾向にあるといえるでしょう。
自店の商品・業態・立地を考慮して、電気料金・節電について考えていく必要があります。

2. 飲食店の電気代は高い?電気料金が高くなる理由

「飲食店は、特に電気代が高くなる」と耳にした方・実感している方も多いはずです。
しかし、他業種に比べてなぜ電気代が高くなるのでしょうか。
飲食店の電気代が高くなる主な理由を2つご紹介します。
2-1. 業務用の冷蔵庫を使っている
飲食店なら当然、食材を扱う必要があります。
お客さまのオーダーに応えられるだけの食材を収納しておくためには、業務用の冷蔵庫を使用しなければなりません。

家庭用冷蔵庫と業務用冷蔵庫の主な違いは、容量と形(サイズ)にあります。
一般的な家庭用冷蔵庫は150~700L程度なのに対し、業務用のものは1,680L程度までの容量を備えていることも。
容量が多くなれば当然、冷却するスペースが増え、電気代も高くなります。

またドリンクやジョッキを収納する冷蔵庫・食品を収納する冷蔵庫など、複数の機器をそろえなければならないのも、飲食店で電気代が高くなる要因のひとつです。
2-2. 大型の空調設備を導入している
お客さまに快適に過ごしてもらうためには、空調設備も欠かせません。
民家カフェや住宅兼用の飲食店でない限り、冷蔵庫と同様に、大型の設備を導入している場合も多いでしょう。
加えて営業時間中は長時間にわたり稼働させることで、電気代が高くなる傾向にあります。

また飲食店のなかでも、煙が出たり暑くなったりしやすい焼き肉店・焼き鳥店などは、専用のダクト(24時間換気システム)も導入する必要があります。
飲食店の業務に欠かせない設備とはいえ、追加で電気代がかかり、金銭的な負担が増すでしょう。

3. 飲食店の電気代を削減する方法

かさんだ電気代は、お店を経営していくなかで負担となります。
そのため、早い段階から、電気代の負担を軽くする取り組みをはじめるのがおすすめです。

しかし「いろいろ試してみているけれど、うまく効果がでない」という方も多いはず。
ここからは、すぐに始められる取り組みと、導入に準備が必要な取り組みにわけてご紹介します。
自店にあった方法を試して、コツコツと電気代削減につなげていきましょう。
3-1. すぐに始められること・日常の取り組み
まずは、今日から始められる日常的な節電方法をご紹介します。
簡単なことばかりのため、ひととおりチェックし従業員へ共有しておきましょう。
3-1-1. 無駄な電気は消す
第一に、無駄な電気を必ず消すことが重要です。
バックヤードや事務所などの電気はこまめに消灯するのを徹底し、無駄な電力使用をなくしましょう。

とはいえ、お客さまに関連する場所の電気は制限しすぎないよう注意が必要です。
法律や条例(※)で設定されている照度を下回らないよう、チェックしながら節電していかなければなりません。
できる限り照明を減らすだけでなく、以下の取り組みも可能なため、それぞれ検討しておくのをおすすめします。
※「飲食店営業許可」「深夜酒類提供飲食店営業開始届」「風俗営業1号許可」など

<節電に役立つ小さなポイント>
  • トイレの明かりに人感センサーのものを導入する
  • アルコールディスペンサーを自動タイプから手動タイプにする
3-1-2. エアコンフィルターを掃除する
エアコンも、電気代がかかる設備のひとつです。
特にエアコンフィルターが目詰まりを起こしている場合、冷暖房の効きが悪くなります。
効きが悪くなると、より室内を冷やそう・温めようとしてさらに多くの電力を必要とするようになるため、2週間に1度程度は掃除をしましょう。

またこれと同じ理由で、空気清浄機も同様に電気代が高くなります。
フィルターを掃除することで、お客さまに快適に過ごしてもらえる・自店も電気代を低くおさえられるなど、メリットが多くなります。
「そういえば、最近掃除していなかった」など思い当たる方は、早めに掃除をしましょう。
3-1-3. 冷蔵庫の使い方を見直す
冷蔵庫の扉を長時間開けっ放しにしたり、日ごろから庫内にものを詰め込み過ぎていませんか?
使い方次第では電気代が高くなります。

冷蔵庫を長時間開けっ放しにしている場合は、そのぶん冷気が逃げるため再度庫内を冷やそうとして、余分な電力がかかります。
できる限りすぐに閉めるよう、従業員へ周知しましょう。

「冷凍庫」の場合はそれぞれが保冷剤の役割を担うため、できるだけ詰め込んだ方が電気代を節約できます。
しかし「冷蔵庫」に詰め込み過ぎると、冷気が循環せず冷えにくくなり、余計に電気代がかかるのです。

「冷蔵庫と冷凍庫の冷え方のメカニズムを勘違いして覚えていた」
「いつもつい詰め込んでしまう」
そのような場合は、庫内を見直ししたり冷蔵庫を1台増やしたり、使い方・管理方法を見直しましょう。
3-2. 慎重に検討・実施すべき取り組み
つぎに、即日で始められるわけではないものの、大きな効果が期待できる節電術をご紹介します。
それぞれメリット・デメリットを考慮し、取り入れられそうな方法があれば検討しておきましょう。
ここでは、4つの方法を解説します。
3-2-1. 電子ブレーカーを導入する
電気代を安くしたい場合は、電子ブレーカーを導入するのもよいでしょう。

電子ブレーカーは、従来の熱動式のものよりも、比較的正確に電力管理ができるブレーカーをいいます。
一定以上の電気使用量を検知し一定の時間がたてば、電気をシャットダウンする機器です。
皆さまが設置されているブレーカーを電子化したものと考えると、わかりやすいのではないでしょうか。

電子ブレーカーを活用し、電気の契約プランを負荷設備契約から主開閉器契約へと変更すると、電気代の節約効果が期待できます。
その理由としては「電力値ピークに左右されず、普段の電力量で契約できること」が挙げられます。

<負荷設備契約と主開閉器契約>
  • 負荷設備契約……設備内にあるモーターをすべて稼働させたときに必要な容量(総容量)を算出し、それをカバーできる容量で契約するプラン
  • 主開閉器契約……実際に機器を稼働させて、ブレーカーを流れた電流値とブレーカーの大きさ(容量)を考慮し、料金を決定するプラン
主開閉器契約にすることで、すべての機器の電気容量を合わせた値ではなく、実際に稼働させた電気容量で契約できます。
常に最大容量を使うことは少ないことから、その分本料金の削減に繋がります。
詳しくは以下のページでご紹介しているため、気になる方はあわせて確認しておきましょう。

電子ブレーカーとは?電子ブレーカーの仕組みや耐用年数まで徹底解説
3-2-2. 照明をLEDに変える
照明を、白熱電球や電球形蛍光ランプからLEDへ交換するのもおすすめです。
LEDといえば「なんとなく、長持ちするイメージがある」という印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
実はLEDには、以下の特徴があります。
  内容
メリット
  • 長持ちする(白熱電球が1,000時間程度に対し、40,000時間程度)
  • 省電力で節電になる(蛍光ランプの約3/4)
デメリット
  • 価格が高い(白熱電球100~200円に対し、1,000~3,000円程度)
導入する際の初期費用は高いものの、白熱電球からLED電球へ切り替えれば、約5か月でコストが逆転するとされています。
加えて、白熱電球よりも長期間交換せずに済むため、手間も減るでしょう。
寿命を迎えた白熱電球から順にLED電球へ変更していくのがおすすめです。
3-2-3. 最新・省電力タイプの機器に変える
お店で使っている設備は、長期間使うことが多いのではないでしょうか。
もし「何年前に購入したかわからない」という設備があれば、省電力機能のついた最新機器へ買い換えるのもよいかもしれません。
同じメーカーのものでも数年たてばより節電効果が期待できる、省エネな商品が登場している場合もあります。

たとえば業務用厨房機器を扱うメーカーが公表しているところによれば、2005年発売の製品と2021年発売の製品では、省エネ率が55%もアップしているものも。
古い設備が多い場合は、予算と相談しながら、順次最新機器への入れかえも検討してみましょう。
3-2-4. 電気の契約プランの見直し
電気代を節約するなら、電気会社との契約を見直しするのもおすすめです。
近年では、電力自由化によって多くの電気会社と、さまざまなプランで契約を結べるようになりました。
そのため、自店にあったプランを選んで契約しなおせば、電気代を低くおさえられる可能性があります。

電力自由化により参入した新電力の企業の場合、安いプランも多く提供している傾向にあります。
その一方で、契約期間の縛りがあったり解約金があったりする場合もあるため、特徴を把握して慎重に見直ししましょう。

4. 東京ガスが(株)グリムスパワーと提携して紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」とは?

飲食店のオーナーさまが電気代削減に取り組むなら、特に電子ブレーカーがおすすめです。東京ガスが(株)グリムスパワーと提携して紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」もご検討ください。 飲食店のオーナーさまが電気代削減に取り組むなら、特に電子ブレーカーがおすすめです。

これは、電気代の節約に役立つ電子ブレーカーを、レンタル形式で利用できるサービスです。
熱動式ブレーカーを利用中の飲食店さまなら、切り替えることで電気代をおさえられる可能性があります。

ここからは「電子ブレーカーレンタルサービス」の料金・導入ステップについてご紹介します。
4-1. 東京ガスで紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」の料金
電子ブレーカーレンタルサービス」を利用する際の料金は、電気基本料金の削減額の半額(※最低価格は4,500円になります。そのため、電気基本料金の削減が月額9,000円未満のお客さまは月額4,500円となります。)です。
電子ブレーカーを導入し、電気の契約方法を見直しすることで、電気代を削減するのに役立つでしょう。
また東京ガス指定ページから新規のお申し込みの場合は工事費35,000円が半額になります。
さらに「東京ガス」のガスや電気をご契約中の方は工事35,000円が無料になるため、更にお得です。
気になる方は東京ガス指定ページ「電子ブレーカーレンタルサービス」からご確認ください。
4-2. 東京ガスで紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」の導入ステップ
電子ブレーカーレンタルサービス」の導入時に必要なお手続きは、4ステップのみです。
現地調査や資料請求は、無料でご依頼が可能です。

電子ブレーカーレンタルサービス」では、現地調査に基づき、最適な容量をご提案します。
どれくらいの容量で契約すればよいのか?本当に電子ブレーカーへ変更することで電気代が安くなるのか?など、現地調査によってはっきりさせてから契約できるため、安心です。
電気代を削減したい飲食店オーナーさまは、まず資料請求・現地調査をご依頼ください。

5. 飲食店の電気代削減のお手伝いは東京ガスで紹介している「電子ブレーカーレンタルサービス」で

飲食店は、電気代のかさみやすいお店です。
業務用の冷蔵庫や空調設備などの欠かせない設備により、電気代の負担がかかります。
そのため、この記事に記載のすぐにはじめられる取り組み・設備の変更などをチェックし、自店に合う方法で早めに節電を始めましょう。

ぜひこの記事でご紹介したポイントを参考にして、取り入れやすい方法にチャレンジしてください。

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■記事の監修
東京ガス株式会社 企画部

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